子ども学部

子どもと人間への理解を深め、
幸せにつなげていく。

本学が追究する「子ども学」とは、多様かつ幅広い視点にもとづいて子どもと人間を理解していくための学問です。保育や教育の側面だけにとらわれることなく、心理、保健、福祉、文化、地域との関わりをも視野に入れたうえで、複合的に理解を深めていきます。子どもをめぐる環境が複雑化する現代にあって、「子どもの幸せとは?」「あるべき地域の姿とは?」といった課題を追究しながら、子どもと地域の文化を創造していくことを「子ども学」は目指しています。

自分らしさ・専門性を育む白梅の学び 3つの特徴

80年以上にわたり継承し続けるヒューマニズムの精神のもと、人間の尊厳を深く理解し、大学での学びと現場での実習を重ねる「往還型教育」で実践力を身につけます。
学びのその先に学生一人ひとりの未来が切り拓かれていきます。

豊かな人間性や社会人としての知性を育む教養教育

外国語や情報の知識、また幅広い分野にわたる一般教養を深め、社会人として不可欠な知識と豊かな人間性を育む機会となるのが大学の「教養教育課程」、短期大学の「教養教育科目」などの教養教育です。

語学力を身につけ、国際的視野を広げる海外教育福祉演習

海外教育福祉演習は夏休み期間を利用して2週間のスケジュールで、オーストラリアのメルボルンでホームステイをしながら語学学校で英語を学ぶとともに、現地の大学生と交流したり、幼児教育施設などを訪問するプログラムです。

スペシャリストとしての専門性を培う専門教育

一人ひとりの目指すキャリアに合わせて専門的な知識とスキルを高めるのが、「専門教育課程」の専門教育です。スペシャリストとして活躍するための、高度な知識を磨いていきます。

社会での活動を通して実践力を身につける地域連携活動

白梅独自の地域連携活動は、子どもや人間への理解をさらに深める貴重な学びの場です。子育て広場などの学生主体のプロジェクトや自治体や企業との連携事業、ゼミ単位での取り組みなど多彩な活動があります。

仲間とともに学びの専門性を高めるゼミナール

3年次から専門ゼミナールに所属し、少人数のグループ学習を軸に、関心のあるテーマで担当教員のアドバイスを受けながら研究を進めます。ゼミの活動は研究室だけではなく外部の団体との協同による学外での活動も盛んです。

学びを生かす実践経験で力をつける実習

保育や教育、福祉の学びでは、資格取得のために現場での実習が不可欠です。取得希望の資格・免許に合わせて効果的なタイミングで実習を行えるようにカリキュラムを構成しています。学習におけるサポート体制も充実しています。

学びの集大成となる卒業研究

4年間にわたる学びを総括する白梅子ども学会

大学子ども学部で学ぶ学生は、3・4年次に専門ゼミナールに所属し、文献研究やフィールドワークによって知識・技能を深化させ、4年次に自分の興味や進路に合わせた卒業論文を作成。その研究成果を発表するのが「白梅子ども学会」です。

学部長メッセージ

子ども学部長倉澤 壽之

白梅学園は1942年の東京家庭学園発足から数えると、2022年で創立80周年を迎えたことになります。この間、早い時期から保育士(当時保母)資格と幼稚園教諭免許の併修や男性保育者養成を行うなど、保育者・幼児教育者養成の世界で先進的な役割を果たしてきました。また、2005年に四年制大学として子ども学部を開設し、次いで子ども学研究所、大学院子ども学研究科を創設し、2024年には子ども心理学科や教育学科を開設するなど、乳幼児段階にとどまらず初等教育段階を含む子どもの総合的な発達支援を担える人材養成を行ってきました。そして、2027年度には子ども学の新たな展開を目指した学科の改編を計画しています。

保育、幼児教育、あるいは子どもを含めた福祉に携わろうとする人は、まず関連の資格取得を考えることが多いと思います。白梅でも複数の資格を併修することができますが、これからの時代の子どもの発達に関わろうという人には、資格取得だけでなくもっと広い視野を持っていただきたいと思っています。子ども一人ひとりと向き合うことは基本ですから大切にしていただきたいと思いますが、同時に家族とのふれあいや近隣・地域との関わりの中で子どもは育っていきますから、そうした環境をどう整えるかも重要です。さらに広く考えると、生まれたときからスマホがある状況になりましたから、ネット社会やAIなどITも今後さまざまな影響を子どもに及ぼしていくでしょう。そうした仕事に携わる人にも子ども中心の視点を持った人材が必要だと思いますし、食育をはじめとする自然環境との関わりも大事にしなければなりません。こども家庭庁や自治体で子ども・家庭支援に関わる行政を担う人材も必要度が高まっていくはずです。

みなさんが卒業して子ども関連の職に就いた後も、子どもを取り巻く環境、そして考え方は日々変化していくでしょう。これからの時代の子どもの環境づくりに一緒に取り組んでくださる方を本学はお待ちしています。

子ども学科

保育×教育×福祉で、確かな実践力のある職業人に

家族・地域支援学科

福祉のあたたかな眼差しを持った子どもと社会のサポーターに

子ども心理学科

すべての子どもを応援する”こころ”のプロフェッショナルに

教育学科

学校教育における豊かな学びを実現するスペシャリストに

発達臨床学科

※2024年度入学生より募集停止