白梅学園大学

メニュー

白梅学園大学

特別支援学校の教員を目指す「知的障害者の指導法」の授業~算数の模擬授業

2025年2月 5日 13:27

特別支援学校の教員免許状取得に必要な科目「知的障害者の指導法」の授業では、子どもの実態に応じた学習指導案の作成、その単元で資質・能力を育成するための学習活動の検討や教材づくりを学んできました。

半期の学修のまとめとして、教職教育・研究センターを使って全員が模擬授業を行いました。

この授業では「クラスでメダカを飼っている」という設定のもと、「水色メダカ」と「オレンジメダカ」の2つの集合を並べて比較する活動を行いました。児童役の学生は、「それぞれの色のメダカが何匹なのか」「どちらの色のメダカが多いのか」という問いに答えるために、1、2、3…という自然数とメダカの数が1対1対応になるよう確認する活動に取り組みました。

202501311.jpg 202501312.jpg

今回の模擬授業では、特別支援学校小学部3年生を対象とした、算数「数えて比べよう」の授業を行いました。「十までの数を数えることができる」「具体物を半具体物で表すことができることを知る」「集合どうしを比べることができる」ことを学習目標に設定しました。

202501313.jpg 202501314.jpg

模擬授業終了後の議論では、「一人の児童が前に出て枠の中にメダカを1匹ずつ入れ、全員で数を確認していく」取組に関して、障害の程度に対応した活動を用意するだけでなく、児童一人一人のモチベーションをより高めることができるような教師の働きかけが必要であること」「半具体物の提示の仕方など、児童の実態と教師のねらいにズレがあったので、そこは児童目線で考える視点が必要」といったことが課題として共有されました。

今回の模擬授業では、児童役は共に学ぶ大学生でしたが、実際の学校現場では、教師が「児童から見えている世界」をしっかり意識し、どのような働きかけが適切であるかを常に考え、授業改善に取り組むこと、すなわち、「学び続ける教師」であることの大切さを全員が認識することができました。

教育学科

三藤 敏樹 教授

廣澤 満之 准教授

ページの先頭に戻る