『教育改革と公共性-ボウルズ=ギンタスからハンナ・アレントへ』東京大学出版会、1999年7月(単著)
『シティズンシップの教育思想』白澤社、2003年11月(単著)
『学力幻想』筑摩書房、2013年5月(単著)
『難民と市民の間で-ハンナ・アレント『人間の条件』を読み直す』現代書館、2013年10月(単著)
『教育政治学を拓く-18歳選挙権の時代を見すえて』勁草書房、2016年8月(単著)
『民主主義と東京大学』東京大学出版会、2025年8月(共著)
2000年10月~現在に至る 教育思想史学会理事
2008年3月~現在に至る 日本教育学会理事
2010年10月~現在に至る 教育哲学会理事
2018年9月 ~2021年9月 教育思想史学会 会長
2021年9月~2025年8月 日本教育学会会長
2014年10月~2020年9月 日本学術会議会員
2020年10月~現在に至る 日本学術会議連携会員
東京大学法学部卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了
博士(教育学)(東京大学) Ph.D.(The University of Tokyo)
学部:現代子ども学、専門ゼミナール
修士課程:教育の哲学
博士課程:教育人間学演習
教育における人間と政治、社会との関係を思想研究によって問い直すことを研究テーマとしています。特に、ふだん自明のものとしてうけいれられている「教育」や「学校」を、歴史的・構造的な視点から相対化し、そのうえで、教育改革の筋道を追究していくことが、当面の研究課題です。具体的には、教育の公共性に関する思想研究(ハンナ・アレントの教育思想など)、公共性の担い手を育てるシティズンシップ(市民性)教育、政治的リテラシーの問題、教育政治学の構想、ポストヒューマンの視点からの教育学、子ども学の刷新などに、関心をもっています。
ゼミや授業では、大人と子どもの関係を新しい視点から問い直すことをテーマにして、特に、人を特定の枠に当てはめないで理解し、理解される方法を一緒に考えていきたいと思っています。具体的には、ドラマの脚本(「海のはじまり」など生方美久の作品)を講読したり、実際に映像を視聴したりしながら、議論をすすめ、これまであたりまえとされてきた家族のあり方や親子関係、教師のあり方を問い直し、価値観の刷新を試みています。
高校卒業までは秋田県で暮らしていました。小学生の頃はアニメなどをよく見ていましたが、タツノコプロの「みなしごハッチ」や「いなかっぺ大将」が好きでした。そうしたら最近、白梅の最寄り駅である鷹の台の周辺にタツノコプロのスタジオがあったことを知り、とても感慨深い気持ちになりました。それから中学時代ですが、2023年に放映された『ブラッシュアップライフ』(脚本バカリズム)を見て以降、自分が2周目の人生をやるとしたら、秋田の中学で、1年で部活を選ぶときに、テニス部ではなく吹奏楽部を選んでいたら、と考えることがよくあります。それが中学での後悔ですね。アニメや音楽、ドラマが好きだという点では子どもの頃から今に至るまで変わっていません。大学に入ってからは、地域の子ども会サークルで秩父のキャンプに行ったり、映画会をやったりして教育問題に関心を持つようになり、法学部から教育学に転身(進路変更)しました。そのまま今日に至っています。