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〈子ども学科〉長期研修報告(首藤准教授)

2016年6月21日 09:11

2015年4月より1年間の長期研修をされていた首藤 美香子 准教授(子ども学科)より

報告をいただきましたので、以下に掲載させていただきます。

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  保育者養成校を中心に掲げられる日本の子ども学とは全く異なり、欧米の学際的な子ども研究(Childhood Studies)では、観察・実験・調査等を通して実証可能な知見を得ようとする<科学的アプローチ>に加え、大人と子どもの差異や関係性を「社会文化的構築物」とみなし、子ども期に対する観念や言説、表象の編成過程を解明しようとする<構成主義的アプローチ>、さらに<科学的アプローチ>と<構成主義的アプローチ>によって得られた成果が一般社会でどのように応用されるか、例えば子どもが法と権利概念によってどのように規定されうるかを検証する<応用学的アプローチ>等、多角的な探索がなされています。

  つまり学際的な子ども研究とは、各学問領域で前提とする認識や方法論が異なるゆえに生じる様々なレベルでの論争を可視化させることで、問題解決の選択肢を広げ、子どもと子ども期への洞察を深めようとするものです。

保育の枠組みに囚われない、欧米の野心的な試みから、子ども研究の課題や可能性を今後も追っていきたいと思います。

メリーランド大学 学内風景① (1024x576).jpg メリーランド大学 学内風景② (1024x576).jpg
▲研修先 メリーランド大学カレッジパーク校 学内風景① ▲学内風景②
メリーランド大学ホーンバイク図書館.jpg
▲学内風景③

子ども学科 首藤 美香子 准教授

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