牧野晶哲ゼミナール―「経済的貧困」「関係の貧困」と子どもの問題

牧野ゼミは、スクールソーシャルワークを基軸にしながら、広く子どもと子どもを取り巻く社会の問題の理解と支援に取り組んでいます。選択する学生の関心が異なるため、毎年希望を確認しながら学習する本を選定したり、見学させていただく施設や参加する活動、お招きするゲストなどを決めています。

昨年は、不登校はなぜ問題なのか？成績はなぜ付けるのか？そもそも学校はなぜ必要なのか？を本を通して学び、ディスカッションしました。夏休みには大学を飛び出し、医療少年院を見学させていただきました。また、教員がスクールソーシャルワーカーとともに運営している居場所の子どもたちの遠足(バーベキュー)を企画し、参加もしました。その他、児童相談所に勤務する児童福祉司の方から貴重なお話を伺う機会も設けました。

学外活動なども通して、子どもの問題とされる行動だけに焦点を当てるのではなく、学校や家庭を含む環境を整え、生きづらさを解消する実践の大切さを学びました。そして何より子どもたちは、自分と社会をしっかりと捉えており、自分の力で歩こうとしている強さを知る機会にもなりました。

牧野 晶哲 講師　家族・地域支援学科