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GIGAスクール時代の国語・先生の自作動画で「スイミー」を学ぼう~「国語科指導法Ⅰ」の授業から

2025年6月23日 14:29

小学校の教員免許状取得のための「国語科指導法Ⅰ」の授業では、子ども学科の3年生と教育学科の2年生が共に履修しています。小学校・中学校の国語の教科書に取り上げられている教材の分析をしたり、学習指導要領の目標や内容を確認したりしながら、国語科の授業づくりと学習評価について学んでいます。

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中央教育審議会の諮問(2025年12月25日)以降、次期学習指導要領に向けての検討が本格化しており、GIGAスクール構想も第2期に入っています。

GIGAスクール構想では、児童生徒一人ひとりに最適な学びを提供することを目指しており、教師の自作動画は児童生徒の理解度や学習進度に合わせて、反復学習や先取り学習、苦手分野の克服などに活用することができます。

動画を活用することで、授業時間中に説明に費やす時間を短縮し、グループワークや探究活動に時間を割くことができますし、授業中に個別の質問対応に時間を割けるようになるなど、きめ細やかな指導に繋がる可能性があります。

さらに、教師自身がデジタルコンテンツを作成するスキルを習得することは、今後の教育DXを推進する上で不可欠な能力であり、教師のICT活用指導力のいっそうの向上が求められています。

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国語科指導法Ⅰの授業では、これまで小学校2年生の「スイミー」を教材として、「読むこと」の資質・能力を育成する授業づくりに取り組んできました。

前回までの授業で、練り上げた学習指導案に基づく模擬授業を行い、続いて、対面やオンラインの授業で活用しうる教材動画の制作に取り組み、今回の授業で発表会を行いました。

発表会はこれまで共に学習指導案の検討を行い、前回の授業ではマイクロティーチングによる模擬授業を行ったチームで行い、制作した動画をグループ内で視聴し、制作者が工夫した点や苦労した点についてコメントを述べた後、チームのメンバーからのフィードバックと振り返りのディスカッションを行いました。

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動画の制作に当たっては、「自分が作成した学習指導案の展開に沿って、自分が机間指導をしている間に児童が視聴できるものにした」「3分程度の動画で、何を伝え、何を省略すれば良いか、話す言葉やスライドに書く文字はどのようにすれば分かりやすいかといったことを考えながら動画を制作するのはなかなか難しかった」といった声がありました。

また、フィードバックや振り返りでは、「『これから行う活動の指示』や『活動の説明』『活動の流れを理解するための動画』等いろいろな活用方法があり、とても勉強になった」「AI音声によるポッドキャストのような対話形式の動画あり、とても興味深かった」などの感想がありました。

また、「教材研究の際に動画の制作に時間をかけすぎてはいけない、バランスが大事」「見やすい資料を作成するための留意点は、スライドを作る場合だけでなく板書をする際にも生かせると思った」といった実践的な気付きもありました。

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これからの授業では、「紙(アナログ)かデジタルか」の二者択一ではなく、子どもの学びの状況に応じて、必要に応じて「紙(アナログ)もデジタルも」活用することが求められます。まずは身近なデバイスを使ってチャレンジしてみることが大切と考えています。

鬼頭 七美 教授

三藤 敏樹 教授

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