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「マイクロティーチング」による模擬授業で授業力向上~「国語科指導法Ⅰ」の授業から

2025年6月 5日 09:32

小学校の教員免許状取得のための「国語科指導法Ⅰ」の授業では、子ども学科の3年生と教育学科の2年生が共に履修しています。

小学校・中学校の国語の教科書に取り上げられている教材の分析をしたり、学習指導要領の目標や内容を確認したりしながら、国語科の授業づくりと学習評価について学んでいます。

中央教育審議会の諮問(2025年12月25日)でも、現行の学習指導要領が「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善の必要性を示していることを改めて指摘しており、学校の教員にはこれからの時代に求められる資質・能力を育成する授業づくりの力量を向上させることが求められています。そこで、「国語科指導法Ⅰ」の授業では、学習指導要領や学習評価について学びながら小学校2年生の教材「スイミー」を教材とした「読むこと」の学習指導案を3回にわたって練り上げ、模擬授業を行いました。

模擬授業は全体を6つのグループに分け、「マイクロティーチング」の形式で行いました。各グループは、それまでの授業で学習指導案の内容や言語活動の具体について一緒に考えてきたメンバーで構成しました。

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「マイクロティーチング」とは、スタンフォード大学で開発された方法で、学生が演じる模擬児童の数、授業時間、教授スキルの3つの要素を「マイクロ化」することにより、本来であれば複雑な要素がからみあって構成される授業を単純化し、教師役の負担感を軽減した上で特定の授業スキルを身に付けることが可能となります。

今回は、各グループで7分間の模擬授業と5分間のフィードバックを行い、全員が教師役を体験しました。

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わずか7分の「授業」でしたが、学生には「子どもたちとのキャッチボールの難しさを感じた」「板書計画をもっと練り上げておけば良かった」「小学校国語では、学年別の漢字配当を頭に入れておく必要があった」等、実際にやってみて数多くの具体的な気付きがありました。

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また、お互いが教師役と児童役の両方を体験し相互にフィードバックを行うことを通して、「学習指導案を作成する時点で学びの主体である子どもの視点を持つようにしたい」「『教師-子ども』だけでなく、『子ども-子ども』の関係性の中で学びが進むように授業を構成することが必要」「授業の中で、学びの『見通し』を子どもに示す際の伝え方を工夫したい」といったことを理解し、次への改善の視点が明らかになりました。

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鬼頭 七美 教授

三藤 敏樹 教授

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