白梅学園大学
白梅学園短期大学
お知らせ
2018年2月 6日 10:17
本の概要、著者より一言
「天才」が育つには、①天賦の才(可能性)を有していること、②それを見抜き、上手に伸ばす働きかけ、③本人の努力の3つが必要なのです。私が本書で取り上げたいテーマは、日本の教育はこの3つのうち、①と②はあまりしてこないで、③の本人の努力だけを強いてこなかったかということです。別に「天才」だけを問題にしているのではありません。「天才」を育てる教育とは、すべての人たちの個性をも上手に伸ばせる可能性を持つ教育になりうると考えるのです。したがって、本書は巷にある「天才願望」の書とはまったく関係がありません。そういうことに関心のある方は、他書をお読みください。私の関心は、日本の教育の、時代にふさわしい底上げです。
「天才」は学校で育たない
目次(一部)
はじめに 天才はどのように育つか
子どもと親が、学びの場所を選べる社会
公教育か私教育か
学びとは自分を知ること
求められる「資質・能力」とは
低成長時代の正しい弱さ
おわりに 「分けない思想」=多様化思想の一歩として
(著者/汐見稔幸 ポプラ社、2017年10月発行、800円+税)