白梅学園大学
白梅学園短期大学
「子ども学を学ぶ立場」から「子ども学を研究し創造していく立場」へ。
新しい子ども学の研究領域に、創造的に取り組んでいける人材を養成します。
学部卒業生はもちろん、現場で活躍する現職者にも開かれた昼・夜間大学院です。
白梅学園大学 白梅学園短期大学 学長
小玉 重夫
本学大学院は、子どもの具体と抽象双方を対象とする学問領域としての「子ども学」を掲げています。子どもの発達、所作や行動、文化、衣食住、権利などの有形・無形の具体を研究テーマとした実践的、実証的研究は勿論のこと、子どもを間接的対象とした、保育・教育・福祉の原理論、人間関係論、制度政策など、多様な学問領域の知見や方法論を援用したり、学問領域間を往還したりする研究もテリトリーとします。子ども学研究の固有特性としては、「子どもとはなにか」の問いを根底に共有し、拙速な結論を自制することが求められるということでしょう。
人間が画一的ではないように子どもも多様であるだけではなく、一人ひとりの子どもにおいても行きつ戻りつ変化を遂げ、発達し続けます。保育・教育の空間では、その可変性が対峙したり融合したりすることによってダイナミズムが生じるわけです。その世界の探究を面白いと思い続けられる方を歓迎します。
PROFILE
東京大学法学部卒。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。慶應義塾大学助教授、お茶の水女子大学
大学院教授、東京大学大学院教育学研究科教授、東京大学大学院教育学研究科長等を歴任し、令和6年4月より白梅学園大学学長、白梅学園短期大学学長を併任。
白梅学園大学大学院 子ども学研究科長・教授
福丸 由佳
子ども学は、子どもを取り巻くテーマや課題について、教育学、保育学、心理学、福祉学、社会学、脳科学などの多様な専門領域にわたる学際的な学問です。子どもは関係性の中で育まれ成長していきますので、子どもについて学ぶことは、世代を超えた関わりや、子どもと関わる私たち大人のあり様について考えることにも、また現代と未来の社会について問うことにもつながります。
本大学院では、多彩な専門領域にわたる教員とともに、理論的学びや実践につながる視座を大切にしながら、諸課題について探求していきます。修了後は、保育・教育・研究など、幅広い分野で多くの方が活躍しています。幅広い年代に開かれた大学院として、子ども学の奥深さの探求へといざないます。
PROFILE
慶応義塾大学法学部卒業後、社会人経験を経て、日本女子大学人間社会学部に学士入学。お茶の水女子大学大学院博士課程修了。博士(人文科学)。聖徳大学専任講師、米国シンシナティ子ども病院メイヨーソンセンター研究員を歴任後、2009年より白梅学園大学子ども学部教授。臨床心理士、公認心理士。一般社団法人CARE-Japan代表理事等。
白梅学園大学大学院 客員教授
無藤 隆
本学の子ども学研究科修士課程・博士課程は、子ども学をめぐって実践的研究者と研究的実践者の育成を行います。修士課程は研究者養成の基礎とともに、実践者としての高度なレベルの達成を可能にします。そのために子ども学を学問として追究するとともに、学問的知見を生かして、子どもまた広く人間に関わる場に働く人たちの専門性を高め、またそのための研究力を身につけるように指導します。修士論文としてしっかりとしたデータや文献の検討の上で自らの考えをまとめていくことに発展していきます。博士課程は個々の院生が研究者として独り立ちするように指導を行うものです。小規模ながら、子ども学の深い追究と幅広い位置づけの双方を可能にします。個々の院生の領域における論文読解や調査の方法論の基礎的技能の訓練を行い、その上で各自が行う調査について博士論文の完成へと確実に進めていきます。白梅の優れた研究環境を活用してください。
PROFILE
東京大学教育学部卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程中退。お茶の水女子大学生活科学部教授などを経て、平成16年から白梅学園短期大学学長、平成17年より大学学長。平成19年10月まで在任。平成29年3月まで白梅学園大学子ども学部教授。平成29年4月より、同大学院特任教授。令和2年度より同大学院客員教授。日本発達心理学会・元理事長、日本質的心理学会・元理事長、文部科学省中央教育審議会委員、内閣府子ども・子育て会議会長、国立教育政策研究所上席フェロー。