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2021年度入学式 理事長祝辞

2021年4月 5日 17:05

白梅学園大学、白梅学園大学大学院、白梅学園短期大学の入学式 理事長 井原徹 祝辞

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入学式 祝辞 理事長 井原徹 2021年4月1日

 

 

 新入生の皆さん、白梅学園の短期大学、大学そして大学院への入学、おめでとうございます。学校法人を代表して、心から歓迎します。

  さて、皆さんの入学にあたって、私からの希望を述べて、祝辞とします。

  

 大学院入学の皆さん、大学院では、研究テーマの選定、先人たちの研究実績の学び、自分自身の思索の形成等を経て、修士論文、博士論文に結晶化させて行くわけですが、その一連の研究生活の中では、おそらく試行錯誤の時が多いかと思います。

しかし、大学院における研究生活を豊かなものとするために、どうか自分を見失わずに、勇気と自信を持って着実に、研究を進めて行ってください。

 

 学部学生と短期大学の皆さん、皆さんは、これまでは「偏差値」というものが支配する世界で、他人(ひと)より高い点数を取ること、他人(ひと)との成績の比較で優位に立つことを中心に考えざるを得なかったと思います。

これから始まる学生生活は、自分で自分の将来を決定できるようになるためのものです。これまでのような他者比較で優位に立つための学びではありません。自分自身の将来を築いていくための学びです。卒業後の、職業人としての自分をも視野に入れて、自分の夢を叶えるため、自分の人生をしっかりと築くための学びでなければなりません。これまでの勉強とはおのずと異なるということを、深く自覚してください。

 

 そしてまた、本学園での学びは、「自分らしさ」や「個性」を磨き、「自分とは何者なのか」を確認していく旅です。

「自分らしさ」を確立するということは、「自分にしかない」ものを身に付けることであり、「得意とする分野で自信を付ける」ということでもあります。

これから始まる学生生活は、学びながら、「自分とは何者なのか」を確立させて、社会から信頼を得ていくことになるということに、強く思いをいたしてください。

  ただし、それは自分勝手の独りよがりのものであってはなりません。自由を履き違えて、身勝手で、他人に迷惑をかけるような言動は、厳に慎みましょう。

  そして、この白梅学園で学ぶということは、「自分らしさを確立する」と同時に、建学の理念である「ヒューマニズム」を身に付けるということでもあるということを、深く自覚してください。

 ヒューマニズムという言葉には、ものすごく多様性があります。私はこの言葉は「他人を思いやる」「他人に心配りをする」という意味で捉えています。この学園に学ぶ学生は、「他人を思いやる」「他人に心配りをする」ことを大切にしてほしいと願っています。

  自分らしさを追求すると同時に、だからこそ、他人を思いやる自分を合わせて確立してください。それが卒業するときに、皆さんにとってどれほど有用な事か、その時になれば分かります。

 

 新入生の皆さんの、本学での学生生活が実りあるものとなるよう心から期待しています。そして、何よりも、この学校で立派に成長してくれることを心から祈り、祝辞とします。

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