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発達臨床心理セミナー2015を行いました。

2015年11月16日 11:28

発達臨床心理セミナー2015

子どもが青年になるプロセスを考える

 10月18日に、「発達臨床心理セミナー2015」を開催しました。

 これまで、発達臨床学科を中心に「生活の中のカウンセリング」講座を企画・開催してきましたが、一つのテーマを深く掘り下げて理解するには、複数の講師の話を聞き、また講師間のディスカッションや参加者との質疑応答を行うシンポジウム形式も良いのではないかと考え、今年から新しい方法で再スタートしたものです。

 新形式の第一回となる今回は、「子どもが青年になるプロセスを考える」をテーマとして、立命館大学大学院の齋藤清二先生と山梨大学大学院の藤田博康先生をお招きし、西園も講師として参加しました。

 大学の保健管理センターで、発達障害の学生を長く援助してこられた齋藤先生は、障害という診断よりも、本人の語り(ナラティブ)を聞き取りどのような物語が本人に役に立つかを考えるナラティブアプローチが有用であることをお示し下さいました。

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写真:齋藤清二先生

(立命館大学大学院応用人間科学研究科教授)

 両親の離婚を経験した子どもたちを援助してこられた藤田先生からも、本人のナラティブに耳を傾けることの重要さ、また周囲の大人の何気ない声かけがいかに重要かについてお話しいただきました。

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写真:藤田博康先生

(山梨大学大学院教育学研究科教授)

 西園は、摂食障害のこころと身体について、「やせてきれいになりたい」以外の心理面についても理解することの重要性についてお話ししました。

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写真:西園マーハ文先生

(白梅学園大学子ども学部教授)

 約100名の参加がありましたが、保育関係の方も多数参加されました。保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と、学校制度の区分に応じて専門家も分断されがちですが、子どもが育っていく過程は連続しています。今後も、例えば保育の専門家が目の前の子どもたちが大学生になった時のことをイメージし、また高校現場の方々が生徒の子ども時代に思いを馳せることを援助できるような、心理学分野からのセミナーを企画していきたいと思います。さまざまな現場の方のご参加をお待ちしています。

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白梅学園大学子ども学部教授 西園マーハ文

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