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12月7日に第20回白梅保育セミナーを行いました。

2015年2月 2日 10:40

いま保育に問われていること
~新制度を目前に、私たちの保育を考える~

2014年12月7日(日)開催、第20回白梅保育セミナー報告

 

2015年度の保育新制度施行を前にした今回のセミナーは、全体講演3つ、分科会2つの盛りだくさんの内容でした。多くの皆様の参加により、学びの熱気が溢れる一日となりました。定員を超える申込みをいただいたため、スクリーン受講の別会場を用意しました。ご不便をかけた皆様にお詫び申し上げます。


講演Ⅰでは、汐見稔幸氏(本学学長)が「保育の専門性を高めるとはどういうことか:スキルや保育姿勢を問う前に」をテーマに、保育を見直し評価することの意味について、子どもたちがその子らしく命を輝かせているかを評価し、保育者自身が持つ子ども像を議論する必要性について語られました。

 

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▲汐見稔幸先生 スクリーン受講の別会場も満員です                    

 

講演Ⅱでは、無藤隆氏(本学教授)が「子ども・子育て支援新制度と幼児教育施策の方向:幼児教育の質の向上を目指して」をテーマに、申込み時の事前質問への回答を配布し、回答への補足、行政の最新の動きを踏まえた解説がなされました。新制度と関連するこれからの課題として、保育の質の改善、保育(者)の専門性の向上、保育者の社会的地位の向上等があることも、改めて強調されました。

 

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▲無藤隆先生

 

昼休みをはさみ、講演Ⅲは「東日本大震災が保育にもたらしたもの:復興と再生の現実」でした。仙台から、磯部裕子氏(宮城学院女子大学教授、みやぎ・わらすっこプロジェクト代表)、藤本由紀子氏(東日本大震災みやぎ子ども支援センターコーディネーター)、大原慎氏(東日本大震災みやぎ子ども支援センター長)をお招きしました。本セミナーは、震災の年以来毎年震災・原発と保育の問題を取り上げ、今回が4回目です。講師からは、被災地の現状、子どもたちの状況と保育者の取り組みについて報告がなされ、震災はまだまだ続いており未解決の問題がたくさんあること、しかし被災地で取り組んでいる保育の課題は、本質的には全国の問題と共通であることが強調されました。

 

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▲磯部裕子先生(右) 大原慎先生(中央) 藤本由紀子先生(左)

 

続いて分科会に移りました。第一分科会「協同的な学びが生まれる保育」では、大豆生田啓友氏(玉川大学教授)と鈴木眞廣氏(和光保育園園長)にご登壇いただき、子どもの世界や保育現場の豊かさ、子どもにかかわる大人の役割等について、多くの示唆をいただきました。フロアー共に、熱く子どもの可能性について語り合うことができた会となりました。

 

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▲大豆生田啓友先生(右) 鈴木眞廣先生(中央) 松永静子先生(左)

 

第二分科会は、西園マーハ文氏(本学教授)が「メンタルヘルスを中心とした親支援:地域における産後メンタルヘルスの援助を中心に」というテーマで話されました。精神科医としての豊富な経験から、育児ができない母親の多様な状況、そうした状況への対応の方法・課題について提起されました。

 

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▲西園マーハ文先生

 

 

白梅保育セミナー

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