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子ども学科の未来にご期待ください。

2014年10月21日 21:00

これまでの10年 これからの10年

白梅学園大学 学長 汐見稔幸

学問をベースとした保育者養成にチャレンジ

2005年に白梅学園大学子ども学部子ども学科が開設して、間もなく10年が経とうとしています。日本の4年制大学の中で、「子ども学」の名を冠した学部学科の先駆的存在として誕生した本学科ですが、その設立の狙いは保育士・幼稚園教諭の養成課程を短大の2年制から4年制に延長し、ワンランク上の専門性を持った保育者・教育者を世に送り出すことでした。
また、保育科ではなく、「子ども学科」とした理由は、子どもたちがこの社会の中で豊かな人間性を育むためには何が必要なのか、「子ども」が「人間」になっていく過程で保育という営みは何を為しえるのかまでも考えていく学びを目ざしたからです。それは、社会、歴史、文化、人間などについて考える、学問をベースにした保育者養成の実現であり、それを成し遂げるために試行錯誤を繰り返してきた10年間でした。

幅広い進路を意識した学びの成果を実感

幅広い進路を意識した学びの成果を実感 2年制課程では、学生たちは保育士資格と幼稚園教諭免許の取得を目的に学んでいましたが、4年制課程では、小学校教諭やソーシャルワーカーの資格を活かして、幅広い視野で子どもをサポートする仕事もあることを認知した上で、保育・幼児教育を学んでいます。その成果は大きく、毎年10~30名程度は小学校の教師となり、保育・幼児教育の学びを現場に活かしています。また、ソーシャルワーカーの視点は保育・幼児教育でも大事で、本学の学生は資格取得のモチベーションも高く、全国でもトップクラスの合格率を誇っています。
最近、卒業生たちと接する際に感じるのは、保育者として将来が楽しみな人材が増えたということです。非常勤講師の先生方からも「白梅には良い学生が多い」との評価をいただいています。それは、10年間にわたる白梅の試みがそれなりに社会に受け止められ、さらなる飛躍が必要な時期に来ていることを実感させてくれます。

子ども学を土台に知性と専門性を高める

これからの10年、どんな指針で人材育成に取り組んでいくかと言えば、これまでやってきたことを踏まえ、それを白梅らしく洗練させていきたいと考えています。
具体的には3つの柱があり、1つ目は「ゼネラル・カルチャーの強化」で、人間学や環境学、歴史など、昔の一般教養にあたる科目を強化し、4年間通じて学ぶことで、現代社会の抱える課題、家族の問題などについて、より高い次元から考えられる力を養います。
2つ目は、「子ども学に関するコアカリキュラムの充実」。子ども学とは子どもの姿から人間とは何かを考える学問であり、本学科の学びの土台をしっかり固めることはとても重要です。
そして、3つ目は「高度化・専門化に対応したカリキュラムの導入」で、文科省や厚労省が定めた保育士、幼稚園教諭養成課程の所要単位以外の部分で、発達障害や保護者サポート、表現指導などの専門的なスキルを高めるコースの設置を考えています。その専門性を高めるために、白梅の強みでもある3学科の連携をさらに強化していくことも重要だと考えています。

社会の変化に対応した人材育成を目ざす

社会の変化に対応した人材育成を目ざす これからの日本社会を考えた時、質の高い教養と知性こそが、持続可能社会の支えとなります。そのためにも子どもへの保育・教育の果たす役割の重要性は、ますます高まっていくはずです。白梅の子ども学科では、今後も社会がどうなっていくかをしっかり読みながら、必要な人材を育成できるように、カリキュラムや教育システムの充実に取り組んでいきます。ぜひ、白梅・子ども学科の"これからの10年"にご期待ください。

 

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