◆授業科目の目的◆
幼稚園及び小学校での日本語指導の前提となる、日本語についての基本的な知識と技法について学ぶ。ことばに対する自覚的な態度の涵養を目指したい。知識を詰め込むと言うよりは、各人がこれまでに培ってきた自分自身の日本語能力を、あらためて検証し確認し、意識化することを目的とする。
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◆授業科目の到達目標◆
日常の言語行為・自らの言語行為について関心を持ち、意識化する。 日本語についての基礎的知識を持つ。 日本語を教える場合のポイントについての整理と理解。
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◆授業の概要(テーマ)◆
国語に関する基本的な知識と技法について学ぶ。小学校3・4年の「国語」の授業時数は300時間を超える。相当の力量が必要である。先ず自分の日本語能力を検証し確認し意識化しつつ、改訂幼稚園教育要領・小学校学習指導要領・テキスト『日本語入門』により必要事項を確認・整理していく。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | 日本語と国語 |
2. | ことばの獲得 |
3. | ことばの機能:記号と伝達、意味・意味作用、修辞 |
4. | ことばの位相(待遇表現を含む) |
5. | 現代日本語の素顔:異種言語の混体状況とことばの最前線 |
6. | 現代日本語の根幹 ①音韻 |
7. | ②文字 |
8. | ③語彙 |
9. | ④文法 |
10. | 文章の組み立て(構文) |
11. | 日本語の変遷 ①音韻 ②文字 ③語彙 ④文法 ⑤文体 |
12. | 近代国家とことば:国語元年、学制と教科書 |
13. | 戦後の教育制度改革と国語 |
14. | 改訂幼稚園教育要領・小学校学習指導要領の中の「ことば」「国語」について |
15. | 豊かな表現のために:生活の中の表現行為・相互行為としての表現 |
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準備学習のアドバイス |
下記、久保木テキスト末尾の参考書リストを参考に、言語に関わる書籍を読んでおくこと。 これまで使った国語教科書があれば、見ておいてほしい。 |
成績評価方法と評価基準 |
授業への参加・積極性、リアクションペーパー、期末レポート による総合判断。 |
テキスト |
久保木『日本語入門』、および配付プリント |
連絡先(メールアドレス) |
研究室:F‐224 電子メール:kuboki@shiraume.ac.jp |