◆授業科目の目的◆
この授業は、社会で生きる上で必要な法律の基礎知識を習得しながら、憲法や関連する法律の理解を深めることを目的としています。学生の皆さんには、憲法を学ぶ中で、現代に生きる私たちに様々な権利や自由が保障されているのは何故なのか、一人一人の人間を個人として尊重するとはどういうことなのか、法とは誰のために何のためにあるのかについて考えていただきたいと思っています。
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◆授業科目の到達目標◆
1.法的な思考ができるようになる。 2.憲法の規定を正しく解釈し、理解する。 3.人権感覚や法的倫理観を身につける。 4.身の回りの問題について、自分で解決できる能力を身に付ける。
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◆授業の概要(テーマ)◆
法とは何か、法学とは何かという根本的な問題を考察するために、まず、憲法を人権規定から統治規定の順に学んでいきます。 初学者にとって法学は難しいと感じられるかと思いますので、授業は、できるだけ平易な表現を用いて、理解を深めるため日常生活との関わりに触れながら進めていく予定です。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | 法とは何か~法は誰のために、何のために存在しているのか |
2. | 憲法とは何か~その特質と歴史 |
3. | 国民主権の原理~立憲主義と民主主義の関係 |
4. | 平和主義の原理~憲法の定める平和主義の理念と現実 |
5. | 基本的人権の原理~現代社会の人権課題から「人権」とは何かを考察する |
6. | 包括的基本権と法の下の平等 |
7. | 精神的自由権①~思想・良心の自由 |
8. | 精神的自由権②~表現の自由と知る権利 |
9. | 経済的自由権と人身の自由 |
10. | 国務請求権と参政権 |
11. | 生存権、教育を受ける権利~教育基本法と私たちの関係 |
12. | 統治機構~国会・内閣・裁判所の地位・機能・関係 |
13. | 財政・地方自治 |
14. | 憲法の保障 |
15. | 理解度の確認 |
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準備学習のアドバイス |
事前学習としては、まず授業内容に関連する本を読み、キーワードを頭に入れておいてください。関連文献については、随時、授業中に紹介します。 事後学習としては、授業中に使用した法律用語の意味・使われ方を復習した上で、時事問題に関心をもつよう心がけてください。 |
成績評価方法と評価基準 |
授業への出席状況・参加状況などの平常点(40%)と、最後の授業に行う試験(60%)によって成績評価します。授業では、グループ討論も取り入れていきますので、積極的に授業に参加してください。 |
テキスト |
授業中にオリジナルのプリントを配布します。なお、小型の六法(コンパクト六法、ポケット六法等)を持参するようにしてください。 |