◆授業科目の目的◆
人間に行動の変容を引き起こす過程(学習)に見られる最も基本的な形態であり、行動療法や行動分析の手法の基本でもある条件づけについて理解することを主な目標とする。
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◆授業科目の到達目標◆
学習について総合的に理解するため、学習に関する歴史的な事柄及び理論について学び、次のような事柄を習得すること。 ① 学習に関する理論 ② 学習に関する用語の習得 ③ 発達障害児の学習の諸側面 ④ 応用、実践的な手法について
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◆授業の概要(テーマ)◆
条件づけをはじめとする学習のメカニズムの習得を通じて、主に行動について講義する。この授業では ① どの生物にも共通の基本的な行動はなにか、② 個人ごとの行動の差はどのようにして生まれるのか、③ 場所や相手ごとの行動の差はどのようにして生まれるのかという問題を、日常的な事例を取り上げながら、自分の考えを、理論に当てはめながら理解できるように進める。 学習の理論を、教育や臨床場面での事例の理解、発達の支援に役立ちように応用する方法についても学ぶ。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | 学習とはなにか |
2. | 古典的条件づけ:パヴロフの古典的条件づけの典型的実験例 |
3. | 古典的条件付けの基本的概念 |
4. | 条件づけの日常生活に見られる事例から古典的条件づけについての理解を深める |
5. | 古典的条件づけに関連した現象と法則 |
6. | オペラント条件づけ:スキナーのオペラント条件づけ |
7. | 古典的条件づけとオペラント条件づけの相違点 |
8. | オペラント条件づけに関連した現象や法則 |
9. | 条件づけの日常生活に見られる事例のオペラント条件づけによる解釈 |
10. | 古典的条件付づけの教育や臨床場面への応用 |
11. | オペラント条件付づけの教育や臨床場面への応用 |
12. | 社会的学習:他人の体験や経験を見聞きすることで起こる学習(社会的学習)のメカニズム |
13. | 古典的条件づけと臨床場面への応用 |
14. | 行動療法及び行動分析 |
15. | 講義の振り返りと討論 |
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準備学習のアドバイス |
授業はパワーポイントや、ビデオを用いて行うので、講義内容を全てノートするのに戸惑いを感じることがあると思います。講義中の話しを、そのままノートとするのではなく、知覚に関する素朴な疑問を持ち、その疑問を解決するため、復習や予習で、自分のノートを作ることを心がけてください。 また講義中に、予習や復習のための参考書やWEBサイトを紹介するので活用して下さい。 |
成績評価方法と評価基準 |
授業期間中に実施するペーパーテスト(70%)、リアクションペーパーで適宜行う小テスト(20%)、及び受講態度(10%-リアクションペーパーへの積極的な反応)によって評価する。 |