白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 教職概論 増田 修治 前期 講義
◆授業科目の目的◆
 幼児と向き合う保育者のあり方を考え合い、基本的知識や見方・考え方を学び、保育者に求められる専門性への理解をすすめる。また、小学校低学年の児童の特徴までを網羅することで、保・幼・小の連携のあり方を深める。同時に、保育職・教育職について総論的に理解するとともに、自らの進路選択に資するための機会とする。あわせて、テキストを通して、教育職の全体像をつかむ。
 また、新聞記事を各自が自分の経験に引き寄せて読むことを通して、教育の本質を深める。

◆授業科目の到達目標◆
・幼児と向き合う保育者のあり方を考えることができる。
・子どもの言葉を、どのように聴き取り、どのように考えることが必要なのかが理解できる。
・小学校教育における子どもたちの諸問題を考え、その解決策を自分なりに考えることができる。
・保護者との信頼関係を築くための具体的な手立てを知ることができる。
・教育職についての全体像が理解できる。
・新聞記事を自分なりに読み、感想を書くことができる。

◆授業の概要(テーマ)◆
 「保育とは」「保育者の専門性とは何か」「保育の場」「保育者の仕事」についての基本的内容、および保育実践記録、テキストなどにより、保育者の役割を深める。また、小学校低学年につながる力をどのように育てていくかを考えていきたい。更に、保育実践・教育実践に求められる保育者・教育者の資質、教職員集団の一員としての自分などについて理解する。
 また、新聞記事を通して日々の教育の動きを知り、自分の将来像とつなげて考えられるようにする。あわせて、保護者との信頼関係と保育者・教育者の役割や、地域における役割について学ぶ。

◆授業計画と授業内容◆
1.「教職概論」を講ずるにあたっての基本方針の解説と進め方の説明
2.保育者養成課程における「保育者論」の位置づけ、意義
3.教員養成課程における「教育者論」の位置づけ、意義
4.保育職・保育者の社会的役割についての理解
5.教育職・小学校教諭の社会的役割についての理解
6.保育において子どもの言葉を拾うことの意味(口頭詩)…「聞く」から「聴く」への転換をどうするか?
7.保育において子どもの言葉を拾うことの意味(口頭詩)…子どもの言葉から保育実践を創造するとは?
8.保育実践を理論化する方法とその理解…樹状図を使って、保育実践の全体を見直す
9.保育実践を理論化する方法とその理解…実践を整理し、理論化し、次の実践につなげる方法
10.いま、求められる保育者の専門性の理解
11.いま、求められる小学校教諭の専門性の理解
12.現代的課題に、保育者・教育者がどう取り組み、どう切り込んでいくか…「困った子」は「困っている子」
13.現代的課題に、保育者・教育者がどう取り組み、どう切り込んでいくか…不登校問題を考える
14.自らの進路を見据えるための保育者・教育者理解
15.まとめ

準備学習のアドバイス 「子どもが育つ言葉がけ」については、その授業を行う前に指示をするので、きちんとレポートにまとめるようにすること。「よくわかる教育原理」については、かなり量があるので、前もって8割程度は読んでおくようにすること。このテキストについては、それぞれ分担してレポートにまとめてもらい、それを用いて授業を行う。事後学習としては、ノートにとった授業内容を整理し、未解決な問題などについては自分なりにノートに書き込むなどしてまとめておくこと。
成績評価方法と評価基準 授業への出席及び「授業感想」を30%とする。授業に取り組む姿勢及び期末テストを70%とする。遅刻は、3回で1回の欠席とする。きちんと講義を聞くと同時に、自分なりの考えを持って取り組めるかを大事にする。
テキスト ・「子どもが育つ言葉がけ」(増田修治、ひとなる書房)
・「よくわかる教育原理」(汐見稔幸他、ミネルヴァ書房)
連絡先(メールアドレス) masuda@shiraume.ac.jp
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