白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 発達臨床基礎演習II 多喜乃 亮介 後期 演習
◆授業科目の目的◆
発達臨床基礎演習Ⅰで獲得した知見を発展させる。特に、五感を使って私たちが成長・発達を実際に確認できる指標に、どのようなものがあるのかを拾い上げていく。子どもの成長・発達を「実感」できるのは、どのようなことを通してなのか。発達している子どもたちの側と、発達を支える大人の側の両面から考え、現在の子どもの育つ環境に対する問題意識を養う。
◆授業科目の到達目標◆
何によって人の心、体、脳の成長・発達を知ることができるのかを見いだす。
人の成長・発達について、総合的な理解に基づいた問題意識をもつ。

◆授業の概要(テーマ)◆
演習形式で授業を進める。発達臨床基礎演習ⅠAでまとめた知見が、実際の生活の中でどのように「実感」をもってとらえることができるのかを探る。文献による研究の方法論を学んだり、実際の観察を重ねることで検討していく。
◆授業計画と授業内容◆
1.導入:知見の整理
2.胎生期、新生児期~乳児期の成長・発達に関する手がかり
3.乳児期までの成長・発達に関する研究方法
4.まとめ1 乳児期までの育ちと現代の環境について
5.幼児期の成長・発達に関する幼児側の手がかり
6.幼児期の成長・発達に関する大人の反応
7.幼児期までの成長・発達に関する研究方法
8.まとめ2 幼児期までの育ちと現代の環境について
9.小児期の成長・発達に関する小児側の手がかり
10.小児期の成長・発達に関する大人の反応
11.小児期までの成長・発達に関する研究方法
12.まとめ3 小児期までの育ちと現代の環境について
13.乳幼児に対する実際の観察結果とそれに対する検討
14.小児に対する実際の観察結果とそれに対する検討
15.まとめ4 研究課題を探る

準備学習のアドバイス 事前学習は、自分で文献を探し、関連する資料を集める。
事後学習では、実際の子どもたちの観察を通して、手がかりの確実性を検証する。
成績評価方法と評価基準 課題への取り組みと成果を基にして平常点で評価する。知見を統合して、総合的な人間発達に関する視点をもち、かつ、現代の環境に対する問題意識をもつことができるレベルをA(優秀)とする。幅広い知見をもちながら研究手法を理解できているレベルはB(標準)とする。断片的な知識ではあるが、人の成長・発達に対する自分の視点をもつことができるレベルはC(合格)とする。
テキスト
連絡先(メールアドレス) takino@shiraume.ac.jp
関連科目 心理学概説、発達心理学、教育心理学、脳と心