白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 保育臨床相談 佐々 加代子・佐藤 節代 後期 講義
◆授業科目の目的◆
保育・教育の現場では気になる子どもが増えてきている。虐待事例も多く、現場での保護者との対応も求められてくる。保育・教育者としてどのようにそれらの問題に立ち向かい、対応していけばいいのか、問題のとらえかた、解決の方策としての援助のありかたを探り、方向性を見出していけるようにする。保育・教育における臨床相談のありかたについて学び合うことにおく。
◆授業科目の到達目標◆
臨床相談にかかわる保育者・教育者としての基本姿勢について学ぶことと、保育現場で遭遇する実践事例について、丁寧に解きほぐしながら、どのような場面においても対応していけるような見方の養成におく。さらにほかの専門職種との連携のありかたについても学ぶことにおく。
◆授業の概要(テーマ)◆
授業内では学生個人が考え、まとめていくこと、その内容を仲間とともにグループ検討を行い、発表し合うこともする。その場で考え、表現するということで積み上げていくことにする。模擬相談場面も組み込んで、ともに考えあうことにおく。
◆授業計画と授業内容◆
1.保育臨床についての保育者の役割、現代社会における保育者のいちづけ
2.保育臨床についての保育者の役割、子育て支援から考察する
3.保育臨床におけるさまざまな相談の類型、保育専門職における相談の型
4.保育実践現場からの事例、さまざまなトラブル内容から考える
5.さまざまな事例を解きほぐしていく、個をみる見方、発達過程
6.カウンセリングマインド:臨床相談の基本姿勢をあらためて考える
7.さまざまな事例ーー保護者たち、表現することが苦手なかたがたについて考える
8.さまざまな事例ーー保護者たち、表現方法の多様さから対応法を考える
9.さまざまな事例:場面のなかで考える
10.問題を掘り下げてみていくということ、主題を見出すこと、その解決の方策
11.相談内容からの検討;乳児期
12.相談内容からの検討;幼児期
13.場のなかでの対応、模擬相談場面からの検討
14.臨床専門職と境界領域、連携のとりかた、児童相談所ほか
15.応用問題への挑戦、まとめとして、臨床に携わる人のありかたなど

準備学習のアドバイス 保育現場などでみかけた気になる場面を授業内で得たことからも検討してみよう。その後には、いわゆる見かたの「めがね」ができるものである。そのめがねで、あらためて眺めなおしてみよう。一つひとつの場面を丁寧にふりかえりながら、考えていくことをすすめたい。多様な応え方があるということにも気づいてもらいたい。仲間の考えかたなども目を見開かせてくれる。あなた自身の応え方がみいだせるようにをめざしていこうと構成していくので、しっかりと対応してもらいたい。記載しながら学ぶことに慣れてもらいたい。
成績評価方法と評価基準 出席を重視する。授業内に実施するミニレポート、レポートによる。最終授業では応用問題を課していく。比率は60パーセントとする。
テキスト 「保育臨床相談支援」佐々加代子編 犀書房、2011
連絡先(メールアドレス) sassa@shiraume.ac.jp
関連科目 保育、教育関係の科目