◆授業科目の目的◆
教育課程は学校教育を成立させるために中心となる骨組みであり、教育理念の実現とも深く関わる。本科目では、小学校にウエイトを置きながら、理論、学習指導要領の変遷、カリキュラムをめぐる現代的課題を学ぶ。また、幼稚園と小学校の連続性を考えたカリキュラムの理論や構造を考え、各実習や資格取得、就職試験にむけての理念的土台を培うことを目的とする。
|
◆授業科目の到達目標◆
・カリキュラムの類型と編成原理を理解する。 ・幼稚園教育要領(保育所保育指針)と小学校学習指導要領の変遷を理解する。 ・教育課程についての法的根拠を学ぶ。 ・保育・幼児教育、小学校教育における連続性を意識したカリキュラムの構造と原理を考察する。
|
◆授業の概要(テーマ)◆
カリキュラムの編成原理、アメリカのカリキュラム論の変遷と日本への影響、教育課程についての根拠法令、日本における教育課程改革の動向と要領の変遷、保育におけるカリキュラム理論など盛りだくさんである。 幼稚園教育と小学校教育と双方のカリキュラムを対象としながら後者にウエイトをおいて構成する。
|
◆授業計画と授業内容◆
1. | 教育課程とは何か |
2. | カリキュラムの類型と編成原理 |
3. | アメリカの教育課程と近代日本の教育課程 |
4. | 子どもの発達とカリキュラム |
5. | 教科書とカリキュラム評価 |
6. | 教育課程行政と学習指導要領(根拠法令) |
7. | 教育課程行政と学習指導要領(変遷) |
8. | 幼小連携カリキュラム |
9. | 幼小連携カリキュラム |
10. | 幼小連携カリキュラム |
11. | 保育における行事の意味と考え方 |
12. | 保育・教育におけるヒデュンカリキュラム |
13. | カリキュラムの弾力化と実践例 |
14. | カリキュラム編成の可能性 |
15. | 教育課程改革の変遷と課題 |
|
準備学習のアドバイス |
これまでの自己の教育経験を振り返り、かつ大学における学びや経験の集積を整理した上で、理論的に考える性格の授業である。 事後としては、カリキュラム理論を理解してその後の実習に取り組むことにより、資格取得の学びが深まることを期待する。 |
成績評価方法と評価基準 |
最終試験(70%)と平常点(30%)による。最終試験は記述式で授業内容の理解を問うものである。平常点とは、授業内において課す小レポートの内容や授業への参加度(考えながら積極的に参加しているか否か)を指す。 |
テキスト |
『よくわかる教育課程』田中耕治編、ミネルヴァ書房、2009年 |
連絡先(メールアドレス) |
takada@shiraume.ac.jp |