白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 算数 金子 尚弘・藤原 裕 後期 講義
◆授業科目の目的◆
 数学の歴史や算数教育の変遷を概観し、算数科の学習の意義や目的および4つの大きな領域の概要を知るとともに、それらについて数学的視点・教育的視点から考察することを通して、小学校教員として資質能力の向上を図る。
◆授業科目の到達目標◆
・算数科の目標、内容、考え方について概要を把握し、その意義についての理解を深める。
・算数科の特徴を理解し、児童の発達段階を踏まえた学習のあり方について理解を深める。
・教育および算数科の今日的な課題についての理解を深めるとともに、多様な思考を促し、問題解決力を高める。

◆授業の概要(テーマ)◆
・数学の歴史や算数教育の変遷を概観し、算数科の学習の意義や目的および4つの大きな領域の概要を知るとともに、それらについて数学的視点・教育的視点から考察する。
・テーマに沿った概説をもとに具体的な研究課題の解決を通して考究する。
・課題解決の過程ではグループ討議や全体討議を重視する。また、必要に応じて演習問題も取り入れ、自身の数理的な問題解決力を高める。

◆授業計画と授業内容◆
1.算数・数学教育の意義を考える
2.算数教育の歴史的変遷(目標と指導法を概観する)
3.数学史と和算(文明の発達と数学の歴史、江戸時代の日本独特の数学)
4.児童の発達段階と算数指導(子どもの認識と算数、論理的な思考の発達)
5.算数科における4つの領域と系統(数と計算・量と測定・図形・数量関係)
6.算数学習を通して付けたい能力と評価(4つの観点とその概略)
7.数学的な考え方についての考察(数学的な考えの要素を概観する)
8.小学校で扱う数(整数・小数・分数)の概念と表記
9.四則(加法・減法・乗法・除法)の数学的な意味と教材
10.量と測定の概念と指導(量についての認識の発達、学習内容の配列、指導の4段階)
11.図形領域のねらいと学習過程(図形の概念形成、図形指導と論理思考の育成)
12.数量関係領域のねらいと構成および関数の考えの意義
13.算数教育における今日的な課題(算数的な活動、少人数指導と学力、活用力の育成)
14.問題解決力の育成と授業のあり方(問題解決の過程、課題発見力、思考の進め方)①
15.問題解決力の育成と授業のあり方(問題解決の過程、課題発見力、思考の進め方)②

準備学習のアドバイス ・授業後、必ずノートや配付資料を再読し、疑問点を整理し次時に望む。
・演習問題は多様な解決法を検討し、より洗練された解決法を目指すよう、事後学習を行う。
成績評価方法と評価基準 レポートや課題への取り組み状況、小テストやレポートの内容、また授業における討論への積極的な参加等で評価する。
テキスト 小学校学習指導要領解説・算数編(文部科学省)
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