◆授業科目の目的◆
教育実習は、幼児や幼稚園の実態について理解を深め、具体的な経験を通して幼児教育の内容・方法や保育者に求められる資質や専門性について学習することを目的としている。したがって、実習前の準備と実習後の振り返りをしっかりと行うことで、実習をより有意義な体験に高め、今日における幼児教育の課題や幼稚園教諭としての自己の適性、将来の目標について自分なりに考える機会となるようにする。
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◆授業科目の到達目標◆
・これまで学習してきた幼稚園教育に関わる専門的な学習と実習体験が有機的に連合する ・「子どもの視点」で保育を理解し、子どもの内面や心情にしっかりと向き合う体験を積む ・「保育の質」を高めるための実践のあり方について具体的な体験を通して習得する ・保育者の求められる能力と資質について理解を深める
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◆授業の概要(テーマ)◆
事前学習として、「深化と発展」をテーマに、①記録の様式・内容の再検討、②指導計画の重要性、③子どもの発達・学習の適切な支援とは、④環境構成と教材の吟味、の四つの観点から、「保育の質を高める」ための実践のあり方について認識を高める学習する。また事後学習では、責任実習を振り返り、「保育の質」を高めるために保育者に求められる能力と資質について省察する。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | 今日の幼稚園教育を取り巻く変化と課題―実習の目的と方法を明確にするために― |
2. | 実習に臨むにあたって必要な事務手続きと留意事項の確認 |
3. | 保育の質を高める①記録の様式・内容の再検討 |
4. | 保育の質を高める②指導計画の重要性 |
5. | 保育の質を高める③子どもの発達・学習の適切な支援とは |
6. | 保育の質を高める④環境構成と教材の吟味 |
7. | 実習前の自己課題の明確化―実習日誌の提出と点検、指導― |
8. | 実習園でのオリエンテーションと教員による巡回指導、実習園での反省会 |
9. | 実習体験後の自己評価と分析―実習日誌の提出と点検、指導― |
10. | 集団における実習体験の共有と今後の課題・目標の整理―学内反省会と実習発表会― |
11. | 実習の総括―「評価票」による個別面接指導 |
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準備学習のアドバイス |
幼稚園教諭免許状を取得するための必須科目であるので、実習に関わるすべての過程に対して、自主的、意欲的に臨んでほしい。実習に対する不安や緊張を解くためには、事前の指導をしっかりと受けることが重要だか、その他疑問点については担当教官に質問や相談に来るようにしてほしい。また、図書館を利用するなどして参考書で幼稚園実習に求められる知識や技術について自主学習すること。 |
成績評価方法と評価基準 |
(1)学内オリエンテーションへの出席状況と受講態度、(2)日誌の記述内容と記述方法、(3)実習中の出席状況と実習園による評価、(4)反省会や発表会への取り組みの姿勢、等を総合的に判断して評価を行う。 |
テキスト |
「実習のしおり」「幼稚園実習日誌」「保育・教育実習テキスト」診断と治療社 |