◆授業科目の目的◆
小学校の学級運営には、ポイントがある。そのポイントをしっかりと把握すると共に、自分なりにそのポイントを消化して欲しいと考える。また、小学校において起こる様々な問題に対して、どのようにとらえ、アプローチしていくかを学んで欲しい。 現場に出てすぐに役立つ授業を目指している。
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◆授業科目の到達目標◆
①小学校の学級運営の基礎的な知識を身につける。 ②子どもを把握し、集団として成り立たせるための方法を知る。 ③子ども一人ひとりをていねいに見る方法を学ぶ。 ④実践を展開するための基礎的な学問知識を習得する。
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◆授業の概要(テーマ)◆
児童・生徒を指導し、学級を運営していくには、大切なポイントがある。また、学問的な子どもの見方もその背景には必要である。学問的な知識を基礎として学ぶと同時に、それを具体的な事例をもとに、どのように使っていくかを学んでいくようにしたい。そのための実践例や児童の状況を具体的に提示しながら、現場で使える学級経営の方法を学んでいく。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | オリエンテーション、ビデオ視聴 |
2. | 現代の子どもの抱えている問題を考える |
3. | 生徒指導の理念と歴史(生徒指導と学級経営の関係、学級経営と学級づくりの違い) |
4. | 学校機能としての生徒指導 |
5. | 学校文化と生徒指導 |
6. | 教師のリーダーシップ論 |
7. | 「脳死移植の授業」から、学びと学級づくりを考える |
8. | 生活を指導することと学級をつくることの相互関係 |
9. | 小学校における生徒指導の課題、学級崩壊の原因とその構造 |
10. | 学級崩壊の克服について① |
11. | 学級崩壊の克服について② |
12. | 学級崩壊の克服について③ |
13. | 問題行動の現状「困った子は困っている子」、障害を持っている子どもを抱え込む学級づくり |
14. | 学んだことをグループごとに発表(一人ひとりが学んだことをレポートにまとめ提出する) |
15. | 期末テスト |
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準備学習のアドバイス |
学んだことをもとに、小学校教育についての本を自分から読んでいって欲しい。そして、現代における子どもの問題や親の問題を知り、学校のあり方を考えていって欲しい。この「学級経営論」を学んで終わりではなく、これが「学び」へのスタートになって欲しい。 |
成績評価方法と評価基準 |
授業の出欠状況30パーセント、授業中の態度・発言及びレポート提出30パーセント、期末テスト40% |
テキスト |
・「生徒指導」(新井郁男他、放送大学教育振興会) ・「先生の仕事」(増田修治、ルック社) |
連絡先(メールアドレス) |
masuda@shiraume.ac.jp |