◆授業科目の目的◆
4年間にわたる子ども期についての多角的な学びの修得を素地として、子ども期の学びに迫る。保育・教育の実践的な展開をイメージしながら、グローバルな時代において求められる知をとらえ、人間形成の上での子ども期の学びについて専門性を生かして考察する。幼児期の学びの芽生え、学童期の学びについてそれぞれの特性を整理しながら、自己の保育観、教育観を構築、検証する機会である。
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◆授業科目の到達目標◆
・幼児期の学びとは何か、それを醸成する条件は何かを考える。 ・学童期の学びの意味と、それを自覚的に展開する方法を考える。 ・幼児期と学童期との学びの連続性について考え、カリキュラムの具体例を検討する。 ・子ども期の学びの形成における保育者・教師の関係性について考える。
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◆授業の概要(テーマ)◆
講義ではあるが、各自が自己の言葉によって子ども期の学び理論を総括するような意識を求めた展開とする。幼児期の学びの萌芽をどのようにとらえるのか、そのことは幼児期の教育とは何かを考えることでもある。そして、「協同的な学び」について、幼児期と学童期における展開を検討する。総じて、子ども期の学びに関する言説、研究、情報を提示し、それを指標として各自の考察を求めながら進める。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | 子ども期における知~幼児期~ |
2. | 子ども期における知~学力~ |
3. | 幼児期の「学びの芽生え」① |
4. | 幼児期の「学びの芽生え」② |
5. | 幼児期の「学びの芽生え」③ |
6. | 学童期の「学び」 |
7. | 学童期の「学び合い」 |
8. | 学ぶことの意味~学習レリバンス~ |
9. | 学びの連続性~幼小の円滑な接続のあり方~ |
10. | 学びの連続性~幼小の連携カリキュラムから①~ |
11. | 学びの連続性~幼小の連携カリキュラムから②~ |
12. | 子ども期の学びへの関わり(保育の援助から) |
13. | 子ども期の学びへの関わり(教育関係論から) |
14. | 育てたい学力とは |
15. | グローバルな時代における学び |
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準備学習のアドバイス |
これまでの大学における子ども期に関わる机上の学び、実習や保育・学習ボランティアなどの実践的な学びを整理して、自己の保育観、教育観をまとめておく。「 各自の進路や関心に引き付けて、幼児期や学童期に特化した「学び」について考えておく。 |
成績評価方法と評価基準 |
小レポート30%、最終レポート50%、授業への参加度20%とする。 |
連絡先(メールアドレス) |
takada@shiraume.ac.jp |