白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 博物館学 田中 禎昭 前後期 講義
◆授業科目の目的◆
前期の講義では、博物館資料の収集,整理保管等に関する理論や方法に関する知識・技術を習得し,また博物館の調査研究活動について理解することを通じて, 博物館資料に関する基礎的能力を養います。後期の講義では、博物館がどのように運営・管理されているのかを学び、博物館経営(ミュージアムマネージメント)に関する基礎的能力を養います。
◆授業科目の到達目標◆
博物館における資料の収集・整理・保管の方法・技術に関する知識を修得する。
博物館の展示・調査研究・教育普及活動に関する基本的知識を修得する。
博物館の運営・管理に関する知識を修得する。

◆授業の概要(テーマ)◆
前年度に引き続き、「私の博物館」の企画書の完成をめざし、授業を進めます。また博物館機能のうち、①資料保存、②展示、③教育・普及の3点に論点を絞り、博物館の具体的な業務内容を深く認識してもらいます。最後に博物館の管理・運営方法について学びます。
◆授業計画と授業内容◆
1.博物館における資料とは?16.ミュージアムマネージメント概論
2.資料の種類と分類17.博物館に関わる行財政制度
3.文化財保護法と資料の分類18.博物館財務・経営論
4.新しい分類論―総論19.博物館の施設と設備
5.新しい分類論―各論20.博物館の組織と職員構成
6.博物館見学会-資料保存の現場を見る21.博物館経営理念と博物館倫理
7.資料の収集と公開Ⅰ22.博物館の使命と計画・評価
8.資料の収集と公開Ⅱ23.博物館の危機管理
9.資料の収蔵と整理24.博物館広報・マーケティング論
10.資料保存―温・湿度管理 25.ミュージアムショップ・ミュージアムグッズ
11.資料保存―照度管理 26.博物館ボランティア論
12.資料劣化の要因と対策27.博物館ボランティアとの対話
13.修理・保存処理 28.市民参加型の博物館経営とは?
14.複製・模型の製作29.地域社会と博物館
15.博物館における調査・研究活動30.博物館ネットワーク論

準備学習のアドバイス 表面に見える展示だけでなく、資料保存・教育普及という博物館の業務についても認識を深めていくため、実際に博物館に行き、学芸員の仕事の内容を理解してもらいます。見学会で学ぶことと授業内容を結びつけ、自主的に学習することで、認識を深めて下さい。
成績評価方法と評価基準 授業内レポート(40%)、学期末レポート(60%)による。授業内レポートは、授業の事後学習成果の報告および博物館見学実習に関わる学習レポートとする。
テキスト 水藤真(すいとうまこと)
『博物館学を学ぶ 入門からプロフェッショナルへ』(山川出版社、2007年11月)
連絡先(メールアドレス) y-tanaka@mtd.biglobe.ne.jp
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