◆授業科目の目的◆
公的扶助は社会保障制度の一環として、社会保険とともに国民の経済保障機能を有するもので、わが国の場合、生活保護制度がこれに該当する。本講では国民を守る最後の砦(セーフティネット)としての生活保護制度の最近の動向及び現実的課題などを紹介し、最低生活保障における給付とサービスとは何かについて学ぶ。
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◆授業科目の到達目標◆
公的扶助の概念と範囲、その意義について理解する。 貧困・低所得問題について理解する。 貧困対策の歴史的理解を図る。 生活保護制度の構造を理解する。 生活保護制度の機能を理解する。 生活保護制度の実施体制を理解する。
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◆授業の概要(テーマ)◆
公的扶助の概念と範囲について体系的に理解する。また、貧困問題とは何か、公的扶助制度の歴史を辿りながら構造的に理解する。次いで貧困・低所得者対策としての生活保護制度を中心にした公的扶助制度について、最近の動向の紹介やその実施体制をふまえながら詳述する。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | 公的扶助の概念と範囲 |
2. | 貧困・低所得問題と社会的排除 |
3. | 公的扶助制度の歴史 |
4. | 生活保護制度のしくみ1 |
5. | 生活保護制度のしくみ2 |
6. | 生活保護制度のしくみ3 |
7. | 生活保護制度のしくみ4 |
8. | 生活保護制度のしくみ5 |
9. | 最低生活保障と生活保護基準 |
10. | 生活保護制度と相談援助活動その1 |
11. | 生活保護制度と相談援助活動その2 |
12. | 生活保護制度の実施体制と関係団体 |
13. | 生活保護の動向 |
14. | 低所得者対策の概要1 |
15. | 低所得者対策の概要2 |
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準備学習のアドバイス |
事前にテキストを参照のうえ、授業に参加してください。また、日頃から貧困・低所得問題と公的扶助制度に関連する新聞記事やニュース等について関心を持つようにしてください。 |
成績評価方法と評価基準 |
出席ならびに授業における貢献度を30%。学期末のレポート60%、途中の小レポート10%の割合を評価基準とする。 |
テキスト |
新・社会福祉士養成講座第16巻 「低所得者に対する支援と生活保護制度」2012.中央法規出版 |