白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 福祉サービスの組織と経営 尾亦 恒夫 前期 講義
◆授業科目の目的◆
福祉サービス利用者と福祉サービス提供者がともに幸福になれるような、福祉サービスの組織と経営のあり方を考える。社会福祉士が福祉のリーダーとして、福祉サービス組織の健全な永続性を図る為に、総合的・包括的な知見を身に付け、理論的支柱を築いていく。
◆授業科目の到達目標◆
・福祉におけるマネジメント、マーケティングの意義を理解し、マネジメント志向、マーケティング志向の立ち位置を確認する。
・組織における、ガバナンス、コンプライアンス、社会的責任、権利擁護、苦情対応等の意義を正しく理解し、応用できるようにする。

◆授業の概要(テーマ)◆
マネジメント、マーケティングの一般概念・理論、福祉市場の特性、法人形態(特に社会福祉法人、NPO法人等)、ガバナンス、コンプライアンス、社会的責任、権利擁護、苦情対応等々について学ぶ。これらを、教科書、配布資料等による一方的な座学だけでなく、学生自らがインターネット等で情報を収集・活用しながら、知識の習得と深化を図っていく。
◆授業計画と授業内容◆
1.オリエンテーション。社会福祉士に求められる役割と「福祉サービスの組織と経営」の狙い。
2.福祉サービスに係る組織や団体①全体概要
3.福祉サービスに係る組織や団体②社会福祉法人(定義、役割、税制、実際、その他)
4.福祉サービスに係る組織や団体③(定義、役割、税制、実際、その他)医療法人、営利法人、その他
5.福祉サービスに係る組織や団体④特定非営利活動法人(定義、役割、税制、実際、その他)
6.福祉サービスの組織と経営に係る基礎理論①組織に関する基礎理論
7.福祉サービスの組織と経営に係る基礎理論②経営、管理運営に関する基礎理論
8.福祉サービスの組織と経営に係る基礎理論③集団力学、リーダーシップに関する基礎理論
9.福祉サービス提供組織の経営と実際①理事会、役員会の役割。ガバナンスとコンプライアンス。
10.福祉サービス提供組織の経営と実際②人材の養成と確保:社会福祉事業に従事する者の確保に関する基本的な指針
11.福祉サービス提供組織の経営と実際③財源:自主財源、寄付金、補助金、介護報酬。財務諸表の理解、その他
12.適切なサービス提供体制の確保①スーパービジョン体制、OJTやOFF-JT、サービスマネジメント、チームアプローチ、他。
13.適切なサービス提供体制の確保②苦情対応、リスクマネジメントの方法、その他
14.働きやすい労働環境の整備。キャリアパス、育児・介護休業、メンタルヘルス対策、その他。
15.福祉サービスの管理運営の実際 全体総括

準備学習のアドバイス ・普段から世の中の動向(政治・経済・社会等)に関心を持つこと
・所謂“優良企業”の動向に関心を持つこと
・「社会福祉六法」を、他教科履修の為に既に購入済みでない場合は、
 ①社会福祉小六法(ミネルヴァ書房等)を購入し授業時に持参するか、
 ②「社会福祉法」と「特定非営利活動促進法」をインターネットで検索し、同二法の条文を印刷し授業時に持参する。
成績評価方法と評価基準 ・授業への取り組み姿勢
・レポート①文章の完成度、②論点の明確性、③引用文の理解と論点との整合性
テキスト 「新・社会福祉士養成講座 11福祉サービスの組織と経営」3版(中央法規)
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