◆授業科目の目的◆
今日、学校体育には、運動の好き嫌い、運動機会の個人差、それらに伴う体力や健康の2極化問題への対応、「生きる力」のための基盤つくり、人格形成、運動欲求の充足、自己実現等が期待されている。こうした課題に対処し、小学校体育科を指導するうえで必要となる体育科の目標や内容、方法、指導計画、評価等に関する知識や技能、見方や考え方について学習する。
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◆授業科目の到達目標◆
1.子どもの健康、体力問題と学校体育の目的、役割について理解する。 2.小学校体育科学習指導要領の目標と内容及び取り扱いについて理解する。 3.体育科の指導方法、指導方法、教材つくり、学習指導案つくりについて理解する。 4.学習指導案による模擬授業を行い、実践的指導技術を身につける。
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◆授業の概要(テーマ)◆
学校体育の変遷と特質・目的、小学校体育科学習指導要領の目標と内容、及び各領域の目標と内容、方法(体つくり運動、器械・器具を使っての運動遊び、器械運動、走跳の運動遊び、陸上運動、水遊び、水泳、ゲーム、ボール運動、表現リズム遊び、表現運動、保健)、指導計画、教材つくり、学習指導案つくり、模擬授業、指導技術、学習環境、授業評価の視点と方法、体育科教育の現状と課題について学ぶ。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | ガイダンス |
2. | 子どもの健康、体力と小学校体育科の役割、目標 |
3. | 小学校体育科の内容構成と各領域の内容、取り扱い |
4. | 小学校体育科の教材、指導法、学習環境、評価 |
5. | 体育科指導各領域の実践事例(運動領域) |
6. | 体育科指導各領域の実践事例(運動領域) |
7. | 体育科指導各領域の実践事例(保健領域) |
8. | 体育科学習の教材つくり、学習指導案つくり |
9. | 体育科学習の教材つくり、学習指導案つくり |
10. | 自作教材による模擬授業(運動領域) |
11. | 自作教材による模擬授業(運動領域) |
12. | 自作教材による模擬授業(運動領域) |
13. | 自作教材による模擬授業(運動領域) |
14. | 自作教材による模擬授業(保健領域) |
15. | まとめ |
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準備学習のアドバイス |
これまでの学校体育とこれからの学校体育では、目標面でも内容面、方法面でも変化が求められている。子どもの体力や健康問題の顕在化、生活環境に伴う運動行動の変化、体育科学の進展、教材開発、施設教具の改善等の所産である。こうした課題に対処するためには、常に、テレビや新聞、書籍、インターネット等からの情報収集を通して、学校体育に関わる課題や動向について理解を深めておく必要がある。 |
成績評価方法と評価基準 |
筆記点(70%)と平常点(30%)による。筆記試験は、体育の目的、学習指導要領の目標と内容、教材の工夫、指導法、学習環境等の認識について問う。平常考査は、教材作成や模擬指導、出席、学習意欲等をもとに算出する。 |
テキスト |
「小学校学習指導要領解説―体育編―」(文部科学省、東洋館出版、2008) |
関連科目 |
「体育」「教育の方法」「スポーツと健康」 |