白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 人間研究演習A 久保木 壽子 前期 演習
◆授業科目の目的◆
小学校の国語教科書の中には、宮澤賢治の作品や略伝を収載しているものがある。あるいは「よだかの星」や「注文の多い料理店」「銀河鉄道の夜」など絵本に触れた人もいるであろう。没後80年を経て、依然として影響力の強い宮澤賢治を取り上げ、基礎的な知識(閲歴・人物像・時代背景等など)を得たうえで、作品を読みながら、賢治の‘生’の有り様、その評価について考えてみたい。
◆授業科目の到達目標◆
賢治の作品の特徴を理解する
賢治の事績について、詩・手紙などを基に把握する。
教科書の人物略伝を読み、その評価について考える。

◆授業の概要(テーマ)◆
演習科目であるから、宮澤賢治の短編童話を分担しながら読み進めることになる。人物・作品についての概説を組み込みながら、賢治理解を深める。また、評価の分かれる原因について考え、教科書への掲載の問題についても議論を深めたい。
◆授業計画と授業内容◆
1.今、なぜ宮澤賢治なのか
2.賢治の閲歴と人物像(ビデオ併用)  
3.賢治の詩作と童話
4.代表的作品の読解:ポイント解説
5.作品研究① よだかの星
6.    ② オツベルと象
7.    ③ 注文の多い料理店
8.    ④ なめとこ山の熊         
9.    ⑤ ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記(ざしき童子のはなし)
10.    ⑥ グスコーブドリの伝記
11.    ⑦ 銀河鉄道の夜
12.参考資料の検討
13.賢治への評価と批判
14.賢治をどう捉えるか(教科書の中の賢治)
15.全体のまとめ

準備学習のアドバイス 小中学校の教科書でおなじみの作品も多いと思うが、絵本などの形ででも再度目を通しておいて欲しい。
成績評価方法と評価基準 授業への参加・積極度、リアクションペーパーの内容、発表、期末レポートによる総合評価。
テキスト 角川文庫「銀河鉄道の夜」・角川文庫「セロ弾きのゴーシュ」
連絡先(メールアドレス) kuboki@shiraume.ac.jp
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