◆授業科目の目的◆
小学校の国語教科書の中には、宮澤賢治の作品や略伝を収載しているものがある。あるいは「よだかの星」や「注文の多い料理店」「銀河鉄道の夜」など絵本に触れた人もいるであろう。没後80年を経て、依然として影響力の強い宮澤賢治を取り上げ、基礎的な知識(閲歴・人物像・時代背景等など)を得たうえで、作品を読みながら、賢治の‘生’の有り様、その評価について考えてみたい。
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◆授業科目の到達目標◆
賢治の作品の特徴を理解する 賢治の事績について、詩・手紙などを基に把握する。 教科書の人物略伝を読み、その評価について考える。
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◆授業の概要(テーマ)◆
演習科目であるから、宮澤賢治の短編童話を分担しながら読み進めることになる。人物・作品についての概説を組み込みながら、賢治理解を深める。また、評価の分かれる原因について考え、教科書への掲載の問題についても議論を深めたい。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | 今、なぜ宮澤賢治なのか |
2. | 賢治の閲歴と人物像(ビデオ併用) |
3. | 賢治の詩作と童話 |
4. | 代表的作品の読解:ポイント解説 |
5. | 作品研究① よだかの星 |
6. | ② オツベルと象 |
7. | ③ 注文の多い料理店 |
8. | ④ なめとこ山の熊 |
9. | ⑤ ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記(ざしき童子のはなし) |
10. | ⑥ グスコーブドリの伝記 |
11. | ⑦ 銀河鉄道の夜 |
12. | 参考資料の検討 |
13. | 賢治への評価と批判 |
14. | 賢治をどう捉えるか(教科書の中の賢治) |
15. | 全体のまとめ |
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準備学習のアドバイス |
小中学校の教科書でおなじみの作品も多いと思うが、絵本などの形ででも再度目を通しておいて欲しい。 |
成績評価方法と評価基準 |
授業への参加・積極度、リアクションペーパーの内容、発表、期末レポートによる総合評価。 |
テキスト |
角川文庫「銀河鉄道の夜」・角川文庫「セロ弾きのゴーシュ」 |
連絡先(メールアドレス) |
kuboki@shiraume.ac.jp |