白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 社会保障論I 山路 憲夫 後期 講義
◆授業科目の目的◆
社会保障とはなんだろうか。歴史的に発展してきた背景と制度的変遷をまず知る。さらに公的年金、医療、介護、及び社会福祉諸制度、雇用保険や労災保険といった社会保障の諸制度について、基本的な理解する。それぞれを独立した制度として扱うのではなく、利用する立場から、それらの制度がどう関連し、利用者の支援に役立つのかを理解させ、諸制度の活用方法を学ばせる。さらに、セ-フティ-・ネットとして守り、充実させる。その制度を持続可能なものとして維持、発展させていくためには、財源も含めてどういう改革が必要なのか、を考える。
◆授業科目の到達目標◆
専門職として必要最低限の社会保障制度についての基本的な知識を身につけるとともに、諸制度を所与のものとして覚えるのではなく「なぜ」という制度の成り立ち、課題、論点も考えられるようにしたい。
◆授業の概要(テーマ)◆
これまでに人類が経験したことがない少子高齢社会に突入した日本の社会保障は財政的にも、さらに高齢者を支える仕組みづくりという意味でも、新たな改革が迫られている。安心して生活ができるセ-フティー・ネットとして持続可能な制度にするために、どうすべきなのか。それを考えたい。
◆授業計画と授業内容◆
1.社会保障をなぜ学ぶのか
2.少子高齢社会と社会保障制度
3.社会保障の歴史(欧米と日本)
4.同上
5.同上
6.介護保険がなぜできたのか
7.介護保険の仕組み
8.医療保険制度の概要1
9.医療保険制度の概要2
10.後期高齢者医療制度と介護
11.生年金制度とその行方
12.生活保護の見直しがなぜ進むのか
13.社会福祉諸制度
14.雇用保険と労働者災害補償保険
15.持続可能な制度とするためには

準備学習のアドバイス 社会保障が私たちの暮らしといかに密接な関わりをもつのか。社会保障、社会福祉関係の新聞記事の切り抜き帳を作り、現実の動きをつかみ、考えてほしい。
成績評価方法と評価基準 出席と試験(持ち込み不可)さらにレポート
テキスト 「はじめての社会保障」第9版(椋野美智子・田中耕太郎著 、有斐閣アルマ)
連絡先(メールアドレス) 研究室:E棟217 電子メール:yamaji@shiraume.ac.jp
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