白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 子どものための健康保育 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 保育内容 健康 村田 務 後期 演習
◆授業科目の目的◆
 保育者として、子どもの健康を守り育てるために必要な見方と考え方、領域「健康」の内容について理解する。同時に、それらを保育の実践に活用するために必要な、小児の健康管理学及び健康教育学に関わる実践的知識と技術、態度を身につける。
◆授業科目の到達目標◆
1.子どもの健康と健康保育の役割について理解する。
2.保育における健康指導の考え方とその目的、内容、方法について習得する。
3.保育における健康管理の考え方とその目的、内容、方法について習得する。
4.保育者の健康管理のあり方と方法について理解する。

◆授業の概要(テーマ)◆
 幼稚園や保育所等で指導展開される「健康」領域のうち、保健安全分野を取り扱う。「どのようにして子どもの健康を守り育てるか」をメーンテーマとして、その基礎的な知識と実践的な技能について学ぶ。主な学習内容は、(1)保育健康論(子どもの健康と健康保育の役割)、(2)健康指導論(指導内容、教材、指導技術)、(3)健康管理論(主体管理、環境管理、生活行動管理)、(4)保育者の健康管理、である。
◆授業計画と授業内容◆
1.健康保育の見方と考え方
2.今日の子どもの健康問題 ―発育と発達、病気とけが―
3.子どもの精神保健、保育者の健康問題
4.健康の考え方と健康保育の計画
5.学校保健・施設保健(健康領域)に関わる関連法規
6.学校・保育施設における健康指導活動
7.保健指導・安全指導・食事指導の指導内容と教材、指導技術
8.体育指導の指導内容と教材、指導技術
9.保健指導のための教材つくり
10.学校・保育施設における健康管理活動
11.保健管理の内容と方法 ―主体管理と生活行動管理―
12.保健管理の内容と方法 ―環境管理―
13.環境管理としての環境衛生(衛生検査実習)
14.自作教材による保健指導(模擬授業)
15.まとめ

準備学習のアドバイス  子どもの健康を守り育てるためには、健康管理学と健康教育学、両アプローチが必要である。これらの背景となるのは、小児保健や栄養学、体育学、心理学、教育学等の知識や技能、考え方である。関連科目において学んで欲しい。また、情報化社会の中では、大学授業だけでなく、テレビや新聞、書籍、社会教育施設、インターネット情報等、子どもの健康について理解を深める機会は数多くある。日頃から関心を持って、積極的に学んで欲しい。
成績評価方法と評価基準  筆記点(70%)と平常点(30%)による。筆記試験は、子どもの健康問題、健康保育関連法規、健康指導・健康管理の内容と方法等の認識について問う。平常考査は、教材作成や検査実習、出席、学習意欲等をもとに算出する。
テキスト 「子どものための健康保育」(村田務、coop、2012年9月)
連絡先(メールアドレス) 研究室:E-217
関連科目 「子どもの保健」「子どもの食と栄養」「体育」「体育科指導法」