◆授業科目の目的◆
介護過程とは、利用者が望む「よりよい生活・人生」を実現するという、介護の目的を達成するために行う専門知識を活用した客観的で科学的な思考過程である。 本講義は、その意義と目的、介護過程とは何かについて学び、その根拠となる「情報の解釈」の方法と、「情報の解釈」「介護ニーズ」を導くために必要な基礎知識を学ぶ。
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◆授業科目の到達目標◆
介護過程の意義・目的を理解する 介護過程の方法を理解する 様々な情報の解釈の基礎知識を学ぶ
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◆授業の概要(テーマ)◆
介護過程Ⅰ、Ⅱで学んだ他者理解、気づき、介護過程の思考過程、情報の収集方法を元に、それらをどのように「根拠のある解釈」するかについて理解していきます。 具体的な事例を通して、客観的な記述の方法を習得します。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | オリエンテーション、介護過程の意義と目的(杉本) |
2. | 全体像(杉本) |
3. | 情報収集と全体像(杉本) |
4. | 情報の解釈①発達段階・社会的状況(関谷) |
5. | 情報の解釈②欲求(関谷) |
6. | 情報の解釈③生命倫理(関谷) |
7. | 情報の解釈④自立(関谷) |
8. | 情報の解釈⑤解釈の実際(1)(関谷) |
9. | 情報の解釈⑥解釈の実際(2)(関谷) |
10. | アセスメント(1)介護ニーズ(1)生命の保持とQOL(関谷) |
11. | アセスメント(2)介護ニーズ(2)自立と情緒(関谷) |
12. | アセスメント(3)介護ニーズ(3)残存機能と生きがい(関谷) |
13. | ワークショップ①実習Ⅰ期で得た情報の整理(関谷) |
14. | ワークショップ②実習Ⅱ期での実践(関谷) |
15. | まとめ(レポート)(関谷) |
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準備学習のアドバイス |
介護過程という思考過程は、他者理解が基本です。日頃から他者との関わりを持つことで、他者に対する興味・関心を高めていくことが望まれます。 また、社会的な出来事などにも関心をもち、自分の価値観や常識を広く、豊かにする努力も望まれます。 思考過程を言語化するという技術が必要になるため、日頃から作文力の向上を目指して下さい。 |
成績評価方法と評価基準 |
レポートおよび授業への参加態度を総合的に評価する |
テキスト |
新・介護福祉士養成講座9 介護過程,中央法規出版 |
連絡先(メールアドレス) |
sekiya@shiraume.ac.jp(関谷)sugimoto@shiraune.ac.jp(杉本) |