白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 学校ソーシャルワーク論 牧野 晶哲 前期 講義
◆授業科目の目的◆
子どもたちが直面している問題は多様であり、支援するためには彼らが生活している家庭や学校、地域社会を含め包括的な援助システムを構築することが求められています。この授業では教育現場を拠点として前記のような実践を行うスクールソーシャルワークの価値観や倫理観、専門的視点や援助理論について学習し、現状を理解することを目的とします。
◆授業科目の到達目標◆
この授業を通して以下の到達目標を掲げます。
・教育現場におけるスクールソーシャルワークの意義について説明できる。
・スクールソーシャルワークの歴史的な発展過程とわが国の現状を記述できる。
・子どもの直面している問題に対する援助視点や理論を理解し記述できる。

◆授業の概要(テーマ)◆
授業形態は講義となっていますが、小グループに分かれてのディスカッション、視聴覚教材の使用やゲストスピーカーを招へいした授業も取り入れ、学生が主体的に参加できるような取り組みをしていきます。
◆授業計画と授業内容◆
1.ガイダンス/スクールソーシャルワークとは
2.教育現場で子どもたちが直面している問題①(いじめ、不登校、非行)
3.教育現場で子どもたちが直面している問題②(虐待、貧困、学力格差)
4.教育現場で子どもたちが直面している問題③(発達障害、学習権、教育権)
5.教育現場の現状①(教育制度と学校組織)
6.教育現場の現状②(学校での相談支援体制)
7.スクールソーシャルワークの沿革①(アメリカ等での発展過程)
8.スクールソーシャルワークの沿革②(日本での発展過程と現状)
9.スクールソーシャルワークの価値・知識・技術①(子どもの権利条約)
10.スクールソーシャルワークの価値・知識・技術②(ストレングス視点)
11.スクールソーシャルワークの価値・知識・技術②(エコロジカル視点)
12.スクールソーシャルワークの実際①(いじめ事例)
13.スクールソーシャルワークの実際②(不登校事例)
14.スクールソーシャルワークの実際③(家庭の貧困事例)
15.スクールソーシャルワークの課題と今後

準備学習のアドバイス みなさんはこれまで何らかの形で「学校」と関わりを持ってきました。その学校で出会った専門職(教師、養護教諭、カウンセラー等)との関わり、友達や先輩・後輩との関係や自分の経験、成績評価、学校の地域性や市町村の教育行政等を生かしながら授業に参加してください。また子どもや学校に関する新聞やニュースに関心を向け、疑問や考え方を持ってグループディスカッション等に臨んでください。
成績評価方法と評価基準 1.定期試験(50%):定期試験の結果
2.課題提出・姿勢(合計50%):授業の重要な個所での個人及びグループでの学習や発表内容、さらには授業への参加態度などの総合的評価
テキスト 日本スクールソーシャルワーク協会編「スクールソーシャルワーク論」(学苑社)
連絡先(メールアドレス) makino@shiraume.ac.jp
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