◆授業科目の目的◆
2000年に成立した社会福祉法により、地域福祉を担う主体は住民と位置付けられたが、具体的にはNPOやボランティア団体が中心となる。これまでの行政の枠組み、縦割りの法制度だけでは、加速する少子高齢社会を乗り越えられない。地域福祉の推進主体となるNPO、ボランティアの現状、役割、課題を学ぶことで、地域福祉の進め方、専門職の役割も身に付けられるようにする。公益やボランティアの理念や活動が高く評価され、大きな役割を演ずる社会ほど公平・平等で、かつ安定した「豊かな」社会である。そのボランティアについて、小松担当の①から⑤の5回に渡って「公益」と「共創」の概念を尺度に検討する。
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◆授業科目の到達目標◆
NPO、ボランティアの歴史、現状、課題を学ぶことで、専門職として地域福祉の進め方、課題を身に付けられるようにする。
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◆授業の概要(テーマ)◆
NPO、ボランティアの歴史、現状、課題を学ぶ。さらに具体的なNPO、ボランティアの実践例を新聞記事や活動を紹介した本を通じて学ぶとともに、直接NPOやボランティア活動をする人たちから話を聞きいたり、自ら活動にかかわることで、NPO、ボランティアの課題を考えるようにしたい。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | ①現代社会とボランティアボランティアについて①から⑤の5回に渡って「公益」と「共創」の概念を尺度に検討する。 |
2. | ②ボランティアと公益・公益法人 公益や公益法人とは何か。それらとボランティアはどうかかわるのか。 |
3. | ③ボランティアとNPO・中間法人 |
4. | ④ボランティアと大学・学校法人大学・学校法人の現代社会における活動と役割、それらとボランティアの関係などについて検討する。 |
5. | ⑤ボランティアとまちづくり 現代のまちづくりには、持家づくりや営利のビル・建物づくりを超える視点や活動が不可欠である。 |
6. | NPOの役割と行政 |
7. | NPOの国際比較 |
8. | 社会的企業とコミュニティビジネス |
9. | 協同組合運動とNPO |
10. | 高齢者とNPOボランティア |
11. | まちづくりとNPO |
12. | NPOのマネイジメント |
13. | 市民協働とNPOボランティア |
14. | ホームレスとNPOボランティア |
15. | NPOは社会をどう変えるのか |
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準備学習のアドバイス |
NPO、ボランティアに関する活動についての新聞記事を読み、まず現状を知ること、そのうえで地域のNPOやボランティア団体を訪れ、活動を見、できれば関わるようにしたい。 |
成績評価方法と評価基準 |
時折のレポートと筆記試験(持ち込み不可)、出欠も加味する。 |
テキスト |
「よくわかるNPOボランティア」(ミネルヴァ書房) |