白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 多様な性とジェンダーの公正 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 ジェンダー論 田中 弘子 後期 講義
◆授業科目の目的◆
ジェンダー(社会的、文化的につくられてきた性別)の意味を深く多角的に理解し、その歴史、運動、学習と成果を引き継ぐ。そのために、日常の意識改革と、関連の諸法制の成立過程など、社会を変革していく一端に参画する努力を試みる。
◆授業科目の到達目標◆
それぞれの社会が、その歴史の中でつくってきた「性別」によって、各役割りをふり当てている実態を見抜く力を養うこと。私たちはともに「ジェンダー視点」を磨き、それによって社会のさまざまな事象の矛盾などに気づき、日々敏感になっていきましょう。
◆授業の概要(テーマ)◆
授業;ジェンダー論では、「ジェンダーの公正」とは何かを、ともに多角的に問う。日常出会うさまざまな機会や事例に対し、どのようにして矛盾に「気づき」、「形や行動に表して」ただしていくのか。自分の意思を確かめ実現していけるのか、一緒に考えていきましょう。
◆授業計画と授業内容◆
1.授業;ジェンダー論の趣旨、関連する「ことば」の概念
2.ヒューマン・セクシュアリテイと社会、多様性、偏見、ライフ・スキル
3.家族は変化する、近代家族と神話、ジェンダー問題
4.ポスト近代家族とセクシュアル・マイノリテイ,子どもたち
5.ポスト近代家族、多様な暮らしとジェンダー、法制、人口問題
6.脱工業化社会の就労とジェンダー
7.脱工業化社会の生活管理とジェンダー
8.脱工業化社会の家事・育児とジェンダー
9.多様なH.セクシュアリテイ、ジェンダーの公正と、学校、労働、社会①
10.多様なH.セクシュアリテイ、ジェンダーの公正と、学校、労働、社会②
11.多様なH.セクシュアリテイ、ジェンダーの公正と、暴力、戦争①
12.多様なH.セクシュアリテイ、ジェンダーの公正と、暴力、戦争②
13.多様な問題と共感・理解・支援、および地域、連携、共同①
14.多様な問題と共感・理解・支援、および地域、連携、共同②
15.ふり返りと復習、まとめ

準備学習のアドバイス 1.授業内容に関連する文献・資料をさがし、理解するよう努力を払う。
2. ノートを作成し、記録をしっかりとる。
3. レポート作成の際は、形式を念頭におき、(URLではなく)必要な文献をよく読むこと。
成績評価方法と評価基準 1. テスト,2. レポート,3. 出席,4. ミニエッセイ,グループワーク,意見発表
テキスト 田中弘子編著『多様なセクシュアリテイとジェンダーの公正~個人・家族・性の「やさしい地平」へ~』明石書店,2007
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