◆授業科目の目的◆
本講義では、生活を支える家政学の中で住生活に関する分野を取り上げる。私たちの生活の中で、住生活が担う役割・機能、快適な住生活を営むための環境・管理などについて基本的な知識と、高齢者や障がいをもつ人々に対する自立支援に結びつく住宅に関する知識の習得を目指す。その上で、福祉に関わる専門職として生活支援を必要とする人々の住生活上の特性を理解し、快適で安全な住環境整備の具体的な方法について学習することを目的とする。
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◆授業科目の到達目標◆
1.住居の役割と機能、生活行動と空間、室内環境、住居の安全と管理についての基礎を理解し、説明できる。 2.高齢者や障がいを持った人々の住生活、住政策や居住形態について理解し、生活空間の安全と快適性について説明できる。 3.高齢者や障がいを持った人々の生活空間の維持管理、室内環境、安全について理解し、適切な方法を説明できる。
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◆授業の概要(テーマ)◆
まず、住居の機能と役割、住居の空間構成と生活者の行動など、住環境を左右する要因にと、住まいの計画について把握する。次に、快適な室内環境を構成する要素とその取り入れ方、住まいの汚れの原因と対策について学習し、その後、高齢者や障がいを持った人々の生活空間に着目し、アメニティの高い住宅の内部空間及び外部空間は、どうあるべきか、快適で安全な住環境整備の具体的な方法について学習し、提案する能力を身につける。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | ガイダンス:住居の役割と機能 |
2. | 住宅の歴史と日本の生活様式 |
3. | 住まいと家族(ライフサイクルと住空間) |
4. | 住まいの計画1(生活行動と空間構成) |
5. | 住まいの計画2(図面を読む、描く) |
6. | 快適な室内環境(光と音) |
7. | 快適な室内環境(温熱環境と換気) |
8. | 住まいの維持管理 (メンテナンスと管理計画) |
9. | 住まいの安全と家庭内事故 |
10. | 高齢者・障がい者の住まい1(住政策) |
11. | 高齢者・障がい者の住まい2(基本動作と空間) |
12. | 高齢者・障がい者に配慮した住環境整備1(住宅改修事例) |
13. | 高齢者・障がい者に配慮した住環境整備2(グループワーク) |
14. | 高齢者・障がい者に配慮した住環境整備3(グループワーク) |
15. | まとめ |
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準備学習のアドバイス |
身近な住環境について日ごろから考える習慣を身につけましょう。実際に住環境整備について、グループワークにおいて提案し、その案の発表と討論を予定しています。住宅の図面(チラシなど)を見て、図面を読み、生活空間の情報を整理し、考察してみましょう。 |
成績評価方法と評価基準 |
ワークシート・グループワークなどの実習の作業内容とその提出(40%)と試験(60%)によって総合的に評価する。なお、授業回数の3分の1を超える欠席は成績評価の対象としない。 |