◆授業科目の目的◆
現代社会が「新自由主義」へ突き進む中で、個人に生じるあらゆる問題は自己責任として捉えられてしまいます。子どもも同じで、学校で生じる不登校や低学力、発達障害なども結局は自己責任、ないしは家庭の責任に返されてしまいます。このような社会の中だからこそ、ソーシャルワーカーは何に価値を置き、子どもや家族、そして学校や社会に対して何ができるのかを考えていきます。
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◆授業科目の到達目標◆
ソーシャルワーカーとして活躍する時に最も重要な要素とも言える価値観や倫理観について、文献を精読し、発表し、討論を重ねながら『沁みていく』感覚が得られることを目指します。また、このゼミでは子どもを中心とする支援について考えていくため、子どもの理解だけでなく、学校社会や教育制度、さらには社会構造の理解にも努め、その接点で問題が生じるという視点も養います。
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◆授業の概要(テーマ)◆
子どもの抱える問題に対し、直線的に迫る文献ではなく、もう少し広い視点から子どもと学校や社会を捉えられる文献を提示します。学生で分担をして精読し、報告の後に討論を重ねながら、子どもの置かれている状況の理解に努めます。また機会があれば、実践者をお招きしたり、現場訪問なども重ねていきたいと思います。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | オリエンテーション |
2. | ゼミ目標の設定とゼミ計画の立案 |
3. | 文献選択と分担 |
4. | 文献精読・報告・討論① |
5. | 文献精読・報告・討論① |
6. | 文献精読・報告・討論① |
7. | 文献精読・報告・討論① |
8. | ゲストスピーチ |
9. | 文献選択と分担 |
10. | 文献精読・報告・討論② |
11. | 文献精読・報告・討論② |
12. | 文献精読・報告・討論② |
13. | 文献精読・報告・討論② |
14. | 夏期休暇計画の立案 |
15. | まとめ |
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準備学習のアドバイス |
文献報告を担う学生は、関連する文献や資料をまとめ、できれば問題提起もしてください。その他の学生も積極的に参加し討論するため、事前学習をしてゼミに参加してください。 |
成績評価方法と評価基準 |
報告と発表(80%):文献報告のレポート、または発表内容 出席・姿勢・態度(20%) |
連絡先(メールアドレス) |
makino@shiraume.ac.jp |