白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 保育・教職実践演習 瀧口 優 後期 演習
◆授業科目の目的◆
保育科は1年末に保育園実習、1年と2年前期に幼稚園実習、更に夏には施設実習があり、授業での学びを踏まえて現場での実践が行われる。本授業では、こうした実践を踏まえて、保育や教育の実践演習をどのように行うべきか総括的に学ぶ。更には11月の保育実習、あるいは終了時の発表会に向けて、子どもの権利や非暴力の観点からまとめる。なお実習に関しては「実習指導センター」の教職員とも協力する。
◆授業科目の到達目標◆
子どもたちにかかわる保育者の資質として「人間尊重」の考え方を重視した教育を展開している。2年間の学習の総まとめとして、この「人間尊重」の考えに基づいて学んできた知識と、保育・教育実習で得られる知識・技能とを結びつけることにより、以下の力量の獲得を目指す。①使命感や責任感、教育的愛情、②社会性や対人関係力、③子ども理解や学級経営力、④保育内容の指導力、⑤表現力
◆授業の概要(テーマ)◆
この授業では、卒業後保育現場に出る前の締めくくりとして、短大2年間で学ぶ教職科目と、保育・教育実習で得られる「人間尊重の理解とその実践」に関する知識・技能との統合を図る学習を行う。保育者としての責任と使命感をもち、確かな実践的指導力を有する保育者として主体的に活動するためには何が必要となるのか、各自の課題を整理し、それぞれに応じた準備・学習を行う。
◆授業計画と授業内容◆
1.保育・教職実践演習のねらい(授業内容の説明、課題の提示、自己課題の設定など)
2.保育者の職務の実践的検討①(保育職の意義、保育者の職務内容について講義と実習体験を基にした討論)
3.保育者の職務の実践的検討②(子どものとかかわり等)
4.子ども理解①(幼児期全般の理解:講義および実習体験を基にした討論)
5.子ども理解②(子どもの実践的理解)
6.保育内容の理解(基本的生活と遊び、課題的活動について)
7.特別な支援を必要とする子どもの保育に関する理解
8.保育者の対人関係能力の向上①(子どもに対するかかわり方、保育者集団の連携についての講義と討論)
9.保育者の対人関係能力の向上②(保護者に対するかかわり方、小学校等との連携についての講義と討論)
10.保育現場の実践的検討(環境設定、完全管理等)
11.保育の計画の実践的検討①(指導計画について)
12.保育の計画の実践的検討②(年齢別・個別指導計画の作成)
13.指導計画の実践
14.専門的力量に関するまとめ①
15.専門的力量に関するまとめ②

準備学習のアドバイス 教育実践は様々な力が必要であり、子どもの権利に根ざした子ども観を身につけて実践しなければならない。子どもの権利に関する様々な文献に目を通し、とりわけ多文化社会の中で外国籍の子ども達の環境について非暴力の視点から考えておいて欲しい。
成績評価方法と評価基準 平常点及びレポートによって評価する。
テキスト 履修カルテ、それ以外は授業内に指示する
連絡先(メールアドレス) takiguti@shiraume.ac.jp
関連科目 ゼミナールⅡ