◆授業科目の目的◆
幼児期の保育において、保育のねらいを達成するために必要な指導、援助について理解することを目的とする。具体的には、保育の基本とされる「環境を通して行う保育」の理解を始め、保育内容の設定に基づく活動別の指導・援助法、子どもの発達過程を踏まえた指導・援助法などの理解を図る。また、情報機器あるいは視聴覚教材の選択、活用法の理解させる。
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◆授業科目の到達目標◆
1.幼児期の保育の基本、及び保育実践の現状と課題を理解する。 2.保育環境の構成について理解する。 3.保育内容の指導法について理解する。 4.視聴覚教材の活用法について理解する。
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◆授業の概要(テーマ)◆
まず、幼児期の保育の基本について、「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」に則り、要点を論ずる。次に、保育実践の現状と課題を事例に即して整理する。その上で、各保育内容別の指導・援助法の要点を具体的に論ずる。最後に、幼児期の保育を進める上での、パソコン等の情報機器、あるいは視聴覚教材を選択する上での要点、また活用法などに関する学習を進める。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | 幼児教育の基本(1)幼児期の発達特性と幼稚園教育要領・保育所保育指針 |
2. | 幼児教育の基本(2)幼児期の発達と園生活の内容とその構造 |
3. | 保育実践の現状と課題(1)一斉保育と自由保育 |
4. | 保育実践の現状と課題(2)外国の保育方法の受容 |
5. | 保育のニーズと園経営 |
6. | クラス運営の方法と保育者の役割 |
7. | 保育形態と指導法 |
8. | 保育環境の構成(1)環境を通して行う保育と保育環境の概要 |
9. | 保育環境の構成(2)保育の環境構成の実際 |
10. | 保育内容の指導法(1)遊びの援助 |
11. | 保育内容の指導法(2)遊びを中心にした総合的な指導 |
12. | 保育内容の指導法(3)基本的生活習慣の形成 |
13. | 保育内容の指導法(4)課題活動の指導 |
14. | 視聴覚教材の活用(1)視聴覚教材の功罪 |
15. | 視聴覚教材の活用(2)保育とコンピュータ |
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準備学習のアドバイス |
1.他の保育関係の授業で学習したことを整理しておきましょう。 2.指導実習で課題となった点を整理しておきましょう。 |
成績評価方法と評価基準 |
出席状況(10%)と教場試験の成績(90%)にする。なお、遅刻は3回につき、欠席1回分とする。 |
テキスト |
師岡章編『保育指導法-幼児のための保育・教育の方法』同文書院、2007年 |