白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 世界の児童文学 瀧口 優 後期 演習
◆授業科目の目的◆
日本は児童文学が世界でももっとも豊かに発展した国の一つである。世界の児童文学に触れながら、その表現方法や技法について学び、日本の児童文学との比較を行ないたい。また、日本では明治以降世界の児童文学作品が豊かに翻訳されてきた。その歴史に触れながら、日本語の豊かさや適切な表現方法について学びたい。
◆授業科目の到達目標◆
世界には子どものための様々な文学があり、それぞれの文化や風土の中で読み告がれてきている。まずはこうした文学の存在を知り、その一部に触れることによって児童文学を理解する。まとめとして児童文学作品の分析を通して、思考力や想像力及び言語感覚を養うことを目標とする。
◆授業の概要(テーマ)◆
世界の国々を回りながら、その地域に読み継がれている児童文学の作品を紹介しながら、歴史や風土を読み取り、合わせて適宜映像などを取り入れて原作との比較などを行う。英語圏からスタートし、ヨーロッパからアジア、最後に日本の児童文学の歴史といくつかの作品を読んでみる。
◆授業計画と授業内容◆
1.児童文学とはなにか、子どもをどのようにとらえるかを学ぶ(1)
2.児童文学とはなにか、子どもをどのようにとらえるかを学ぶ(2)
3.世界の児童文学を知る(1)ヨーロッパの児童文学(イギリス1)
4.世界の児童文学を知る(1)ヨーロッパの児童文学(イギリス2)
5.世界の児童文学を知る(1)ヨーロッパの児童文学(フランス他)
6.世界の児童文学を知る(1)ヨーロッパの児童文学(イタリア他)
7.世界の児童文学を知る(1)ヨーロッパの児童文学(スウェーデン他)
8.世界の児童文学を知る(1)ヨーロッパの児童文学(ロシア他)
9.世界の児童文学を知る(2)アメリカの児童文学1
10.世界の児童文学を知る(2)アメリカの児童文学2
11.世界の児童文学を知る(3)英語圏の児童文学(カナダ他)
12.世界の児童文学を知る(4)アジアの児童文学1
13.世界の児童文学を知る(4)アジアの児童文学2
14.世界の児童文学を知る(5)日本の児童文学1
15.世界の児童文学を知る(5)日本の児童文学2

準備学習のアドバイス 過去において触れた児童文学を振り返り、授業を通じて新たに学んだ作品を、それぞれの地域から最低一冊は読み、地域性や文化などを確認してほしい。何よりもこれを機会に多くの作品に触れることを期待したい。
成績評価方法と評価基準 世界の児童文学についての概略を理解することを目標に、ふだんの学習状況などの平常点(出欠、予習、質問、意見発表など)とレポートで行うことを原則とするが、必要に応じてテストを行う。
テキスト 授業で指示する
連絡先(メールアドレス) takiguti@shiraume.ac.jp
関連科目 言語