白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 保育内容演習 環境 吉川 研二 前期 演習
◆授業科目の目的◆
子どもたちは、環境の中で様々な事象に出会うことにより知的体験を重ね、生命への理解や自然の法則などを感得していく。この教科では、子どもの成長段階に応じて、その体験を適度に提供できる保育者を養成する。 そのために必要な“知識と体験の事前学習”と“教育方法”を習得する。
◆授業科目の到達目標◆
保育・幼児教育における子どもの生活と環境の関わり方を学ぶ。
子どもと関わる場で底力を発揮できるよう、講義ばかりでなく、演習、実習体験を組み合わせて、不得意を得意に導きたい。

◆授業の概要(テーマ)◆
野外の自然に触れ、身近な動植物の観察、植物の栽培などにより、自然事象に強い保育者となるための知識と技能を習得する。子どもの生活と周囲の様々な環境との関わりがいかに大切かを学ぶ。
授業計画は予定であり確定したものではない。この科目は、生物季節、天候などにより実習・演習の順序が変わることもある。

◆授業計画と授業内容◆
1.この教科の理解のために:この教科の位置づけ 教科の内容  環境とは何か 自然とは何か
2.幼児のための環境設定(演習) 植物の栽培―― 培養土づくり・道具の使い方・施肥と病害虫の防除
3.植物栽培演習 畑作業――土作り・種まき・苗の植え付け  栽培計画・栽培管理
4.保育者に必要な先行体験(演習)  植物のわかる保育者になるために―― 植物の構造観察とスケッチ 顕微鏡の使い方
5.    〃          植物標本の作製:検索の仕方 図鑑の使い方
6.休日のうち1日を野外実習にあて、総合的な自然体験学習を行う。
7.         〃
8.幼児のための環境設定  動物を飼育する―― 動物の多様性  脊椎動物と無脊椎動物 飼育の要点
9.保育者に必要な先行体験(演習)  「ムシ」を知っている保育者になるために―― 「ムシ」の構造観察とスケッチ
10.         〃
11.保育者の質の向上(自然認識のサイドから)  天象と気象―― 天気と気象・天気図の見方・天体の物理現象
12.      〃               生物季節・二十四節気・年中行事
13.保育者の質の向上(教育のサイドから)  「これなあに?」 「なぜ」「どうして」
14.       〃          数量 図形 時間 空間
15.環境の多様性と環境設定   自然体験の意味  自然尊重の意味 生命尊重の意味

準備学習のアドバイス 自分の周囲にある自然をよく観察し、自然の変化に敏感になること。
環境に対する子どもの興味、関心がどのような点にあるのかを考えてみること。
演習課題は授業時間外の学習も必要。
成績評価方法と評価基準 演習/実習における課題の成果・筆記試験の成績、受講時の評価を総合して評価する。
テキスト 「子どもの生活と環境」 インデックス出版
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