白梅学園授業概要　【師岡　章】

サブタイトル		担当者	開講時間	授業形態	単位数
授業科目名	教育課程論	師岡　章	後期	講義	２

◆授業科目の目的◆
カリキュラムの概念、とらえ方を歴史的、理論的に学習しながら、教育課程編成の意義、内容、方法について理解することを目的とする。具体的には、「幼稚園教育要領」の理解、カリキュラムの編成原理、教育課程と指導案など多様な教育計画の種類とその内容などの学習を進める。その上で、教育課程編成の基本を理解する。また、実践活動と評価との関係をカリキュラムの実際に即して理解する。

◆授業科目の到達目標◆
１．教育課程の概念について理解する。
２．わが国の保育カリキュラムの変遷を理解する。
３．保育カリキュラムの編成原理を理解する。
４．保育カリキュラムの展開過程と評価について理解する。

◆授業の概要（テーマ）◆
教育課程の意義を「カリキュラム」という言葉を手がかりの解説する。次に、わが国における保育カリキュラムの変遷について概観し、その成果と課題を整理する。以上を踏まえて、保育カリキュラムの編成原理、基本的な計画と具体的な計画である指導計画など、保育カリキュラムの種類を論じる。また、計画と、実践活動や評価との関係も論じ、保育カリキュラムの全体構造の理解を図る。

◆授業計画と授業内容◆

１.	教育課程とは何か(1)～カリキュラムの語源
２.	教育課程とは何か(2)～教育課程の定義と保育カリキュラムの全体構造
３.	保育カリキュラムの変遷(1)～明治期の保育カリキュラム
４.	保育カリキュラムの変遷(2)～大正自由教育期の保育カリキュラム
５.	保育カリキュラムの変遷(3)～戦後新教育期の保育カリキュラム
６.	保育カリキュラムの編成原理(1)～幼稚園教育要領・保育所保育指針
７.	保育カリキュラムの編成原理(2)～経験カリキュラムと教科カリキュラム
８.	保育カリキュラムの編成原理(3)～子どもの生活・発達と保育内容の構造
９.	保育カリキュラムの編成原理(4)～保育構造論
10.	保育カリキュラムの種類と内容(1)～保育カリキュラムの種類
11.	保育カリキュラムの種類と内容(2)～長期的計画の内容と特徴
12.	保育カリキュラムの種類と内容(3)～短期的計画の内容と特徴
13.	保育カリキュラムの展開過程と評価(1)～計画と実践の関係
14.	保育カリキュラムの展開過程と評価(2)～記録・評価の方法
15.	保育カリキュラムの実際～幼稚園の教育課程、保育所の保育課程例

準備学習のアドバイス

計画に関する授業であり、難解な部分も多くなることでしょう。教科書はもちろんのこと、授業内に紹介する文献を積極的に購読し、理解を深めるように努力して下さい。

成績評価方法と評価基準

出席状況(10%)と教場試験(90%)とする。なお、遅刻に関しては3回で欠席1回分とする。
教場試験については、講義内容に関する理解度と各自の考察内容を問う論述試験とする。

テキスト	金村美千子編　『新保育課程・教育課程論』　同文書院

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