◆授業科目の目的◆
保育には養護と教育の2つの要素があり、この授業では特に教育の過程における心理学的法則や事実に関して、幼児教育にたずさわるものとして理解しておくべき事項を中心に紹介する。生涯発達的観点から、保育と教育の関連を把握するとともに、子どもひとり一人の発達に対応した教育的対応についても理解を深めることを目指す。さらに子育て支援の一環としての保育における教育的要素に関する相談に対応できる能力の育成を目指す。
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◆授業科目の到達目標◆
教育心理学の基本用語を知る。 生活や遊びをとおして行われる子どもの学びに関して理解を深める。 子どもの知的好奇心を伸ばす保育者の関わりについて理解を深める。
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◆授業の概要(テーマ)◆
上記の目的にそって、学習(学び)、知的好奇心、発達と個人差などについて、およそ以下の項目にそって進める。また仮説をたて話し合うこと(仮説実験授業)等を体験し、学びにかかわる過程について具体的に学ぶ。さらに保育場面のビデオ視聴を通じて、保育者と子どもの関わりについて学ぶ。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | 保育における「教育心理学」とは |
2. | 学習(学び)について |
3. | どのように教えるか①(プログラム学習・モデル学習など) |
4. | どのように教えるか②(発見学習・仮説実験授業など) |
5. | 学ぶ意欲と欲求 |
6. | 学ぶ意欲を生み出すもの(動機づけ) |
7. | 学ぶ楽しさ、学ぶ心と人間関係 |
8. | 学び方の個性 |
9. | 保育場面における知的発達①(知的好奇心について) |
10. | 保育場面における知的発達②(数の概念について) |
11. | 発達と個人差 |
12. | 発達障がいのある子どもの学びの特徴と援助 |
13. | 現代社会における保育の課題(心の問題への対応) |
14. | 子育て支援における教育的相談 |
15. | 授業のまとめ |
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準備学習のアドバイス |
事前学習として、前期の発達心理学の授業内容をよく復習しておくこと。 事後学習として、授業で使用したプリントを復習し、専門用語や学説などの知識を整理すること。 |
成績評価方法と評価基準 |
出席状況、授業内レポート(2,3回実施予定)、教場試験をもとに総合的に評価する。 |
連絡先(メールアドレス) |
komatsu@shiraume.ac.jp |