白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 児童家庭福祉 中山 正雄 後期 講義
◆授業科目の目的◆
子ども家庭福祉は、現代社会の子育ての多様化の中で子どもの育ちが十分に守られていない現実を知り、子どもを大事にする社会としての保育者の役割を学ぶこととともに、子どもの権利が確立してくる歴史、子ども家庭に関する制度や現場の取り組みを理解し、子どもの理解と家庭への援助の内容や方法を学び保育者としての見識を養成することを目的とする。
◆授業科目の到達目標◆
子ども家庭福祉の歴史的展開と現在を理解する。子どもの権利について理解する。児童家庭福祉の基本的な法律と制度、児童福祉の領域を理解する。児童福祉施設を理解する。
子ども家庭福祉の様々な取り組みを理解し、子ども家庭福祉にかかわる保育士、専門職としての職務・役割を理解する。

◆授業の概要(テーマ)◆
社会福祉の発展過程を紹介しながら、子どもの養育・教育に目を向けた先達者に学び、子どもの権利が確立されていく過程を概説する。児童福祉の法律や制度について概説し、子ども家庭の現状と合わせて子ども福祉のあり方を検討する。児童福祉法、子どもの権利条約を取り上げて子どもの権利について考えるとともに、現代の子どもの理解について事例等を活用して深め、保育士の仕事や専門性について検討する。
◆授業計画と授業内容◆
1.児童家庭福祉とは何か…福祉の誕生と発展過程、児童観について、児童家庭福祉を学ぶ意義、1950年代の3つのレポート
2.子どもの権利の認識までの歴史・・・子どもに注目した人々
3.児童家庭福祉の実施体制①・・・市町村と福祉事務所、保健所の現状と役割
4.児童家庭福祉の実施体制②・・・都道府県と児童相談所の役割
5.現代の子ども家庭の現状と子どもの権利①・・・少子化の中の子ども、保育政策、子ども子育てビジョン等
6.現代の子ども家庭の現状と子どもの権利②・・・子ども虐待と虐待防止対策、障害児の現状と施策
7.児童福祉の領域・・・普及から代替まで、児童福祉の対象
8.児童家庭福祉の法律・・・児童福祉法他児童福祉六法
9.児童家庭に関する法律等・・・児童虐待防止法、子どもの権利条約
10.児童福祉の制度と子ども家庭福祉の現場①・・・保育所制度と保育の現場
11.児童福祉の制度と子ども家庭福祉の現場②・・・家庭環境に問題のある子どもの施設
12.児童福祉の制度と子ども家庭福祉の現場③・・・障害のある子どもの施設
13.児童福祉の制度と子ども家庭福祉の現場④・・・情緒・行動面に困難を持つ子ども、里親
14.子どもの育ちと子育て支援・・・保育士の役割と専門性
15.まとめ・・・子ども家庭福祉の未来と私たちの役割

準備学習のアドバイス 教科書や授業で配布するプリントを用い、復讐をしっかりしてください。
また、特に教科書は読んでから参加してください。
授業態度は保育者を目指す者として求められる態度を期待します。
成績評価方法と評価基準 出席状況、授業態度、中間のミニテストおよび達成度を確認するテスト
テキスト 堤 荘祐編著「ー実践から学ぶー子どもと家庭の福祉」保育出版社
連絡先(メールアドレス) masao@shiraume.ac.jp
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