白梅学園 授業概要(シラバス)2012
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 保育・教育史学演習 髙田 文子・近藤 幹生 後期 演習
◆授業科目の目的◆
保育・教育史学の研究の方法論を多様な素材や小テーマを通して修得する。特に、保育・幼児期の教育・学校教育・子ども学などについて、歴史的知見を身につけるとともに、これまでの学問的集積を概観し、自らの研究主題について関連する先行研究をレビューする。子育てや教育実践をめぐる保育・教育内容や方法の形成過程、教育法制や行財政システムの変遷などを学問的研究として理論構築する方法を学ぶことによって、保育学・教育学への歴史的アプローチを形成するための素地をつくる。
◆授業科目の到達目標◆
・保育・教育史学の研究の方法論を修得する。
・受講生は自主的な勉学の成果を積極的に持ち寄る。
・修得した方法論を活かして論理的構築をする。

◆授業の概要(テーマ)◆
本演習では、保育・幼児期の教育・学校教育・子ども学などについて、保育学・教育学・教育史学等の知見と方法論に基づき検討する。学会誌、年報、研究書を素材としながら、文献を読み進めるとともに、受講生の問題関心に応じて討議を行い、コースワークとして、そのテーマに関わるレビュー論文の作成を行う。(1~7回は近藤担当、8~15回は髙田が担当/全15回)
◆授業計画と授業内容◆
1.演習参加者の関心を聞き取り、読むべき文献を決定するとともに、担当教員からこの分野の研究状況を講義する。
2.参加者の研究主題にそっての研究レビューについて、どのような論文や文献を総覧してまとめるかの計画を立てる。
3.文献を順次購読する。参加者は順に担当箇所を報告するとともに関連する文献を読んでまとめてくる。
4.文献購読の2回目。
5.文献購読の3回目。
6.文献購読の4回目。
7.文献のまとめと位置づけについての全体的な討議。
8.参加者の研究主題について、特にその研究方法や論理的構想について焦点をあて、文献購読の計画を立てる。
9.研究方法や論理的構想に関して、担当教員が講義し、参考文献を紹介する。
10.担当教員が紹介した文献を参加者全員で読み合わせ、議論する。
11.各自の研究主題に関連した文献を計画にそって順次購読する(文献購読の5回目)。
12.文献購読の6回目。
13.文献購読の7回目。
14.文献購読の8回目。
15.これまで扱ってきた文献と議論を振り返り、参加者が教育史学の学問としてのあり方について討議する。

準備学習のアドバイス 事前は、保育・教育分野の歴史的視点からの問題関心を整理しておく。関心のあるテーマについて歴史研究の手法による論文を読んでおく。
事後は、本演習を経て修得した知識や方法論を博士論文の執筆に活用する。
成績評価方法と評価基準 レビュー論文は受講を経て推敲し、最終レポートとして提出し、それをもって評価する。
テキスト 適宜紹介する。
連絡先(メールアドレス) 近藤メールアドレス:kondo@shiraume.ac.jp 髙田メールアドレス:takada@shiraume.ac.jp
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