◆授業科目の目的◆
共通テーマ”今私たちはどういう時代に生きているのか”について、絵本を切り口に考えていく。「絵本とは何か」「今、絵本は、誰に何を伝えようとしているのか」という問題に沿って考察を広げる。同時に、今後の学習全般に必要なスタディスキルを身につけるべく、読み、考え、書き、発表することを行う。
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◆授業科目の到達目標◆
絵本の基本的な表現形態と機能を知る。 絵本の意義、絵本の批判・評価について、現代絵本の特徴について理解する。 絵本から見えてくる現代社会の問題と自分たちの生活について考察を深め、文章化する。
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◆授業の概要(テーマ)◆
前期は、グループで様々な絵本に触れ、絵本の多様性について調べる。基本的な絵本の見方について理解する。また数冊の絵本(ex児童虐待予防絵本など)を通じて、現代社会の問題を考え、子どもへの伝達の問題を考えていく。他にブックレット・新書を読む力を養うことを、課題とする。無理なく進めたい。
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◆授業計画と授業内容◆
1. | ゼミのねらいと進め方 |
2. | 絵本とは何か ―読み手(語り手)と聞き手にとっての絵本― |
3. | 絵本の基礎:形態と機能について―絵本・絵巻・絵解き・紙芝居・アニメなど― |
4. | 絵本の基礎:形態と時間・空間表現 |
5. | 絵と物語の<交響> ―絵の虚構・色彩の力・ことば・音・リズム・文字― |
6. | 絵本の不思議: ex なぜ、こんなに動物が登場するのか―子どもと動物絵本― |
7. | 絵本の批評と評価 ①「花咲き山」批判、「ちびくろサンボ」絶版 などを例に |
8. | ②「とにかくさけんでにげるんだ」―虐待予防絵本 |
9. | 虐待予防絵本:読ませるべきか否か― |
10. | 関連する絵本のリストアップと収集 |
11. | 「とにかくさけんでにげるんだ」:分析の視点をどう定めるか |
12. | 関係論文を読む ① |
13. | 関係論文を読む ② |
14. | 前記研究のまとめ |
15. | *随時、リテラシー関連事項を折り込む。 |
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準備学習のアドバイス |
とにかく絵本を手に取ってみること。他に、松井直『絵本とは何か』『絵本の森へ』他、中川他『絵本の視覚表現』、藤原朝巳『絵本はいかに描かれるか』などの絵本論も徐々に読みたい。 |
成績評価方法と評価基準 |
授業への参加・積極性、提出物、期末レポートによる総合判断。 |
連絡先(メールアドレス) |
研究室:F‐224 電子メール:kuboki@shiraume.ac.jp |