白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 教育課程論 髙田 文子 後期 講義
◆授業科目の目的◆
 教育課程は学校教育を成立させるために中心となる骨組みであり、教育理念の実現とも深く関わるものである。本科目では、幼稚園、保育所、及び小学校のカリキュラムの理論や構造、変遷について取りあげ、各実習や資格取得にむけての理念的概念の土台を培うことを目的とする。
 資格取得ための学びや、実習における考察の意味づけが明確になることも、隠れたカリキュラム目的である。


◆授業科目の到達目標◆
・保育・幼児教育、小学校教育におけるカリキュラムの概念を理解する。
・カリキュラムの類型と編成原理を理解する。
・幼稚園教育要領(保育所保育指針)と小学校学習指導要領の変遷を理解する。
・教育課程についての法的根拠を学ぶ。


◆授業の概要(テーマ)◆
 カリキュラムの編成原理、アメリカのカリキュラム論の変遷と日本への影響、教育課程についての根拠法令、日本における教育改革の動向と要領の変遷、保育におけるカリキュラム理論など盛りだくさんである。
 幼稚園教育と小学校教育と双方のカリキュラムを対象として内容を構成する。


◆授業計画と授業内容◆
1.教育課程とは何か
2.カリキュラムの類型と編成原理
3.アメリカの教育課程と近代日本の教育課程
4.実践例による考察(コアカリキュラムとして)
5.教育課程行政と学習指導要領(根拠法令)
6.教育課程行政と学習指導要領(教育改革の動向)
7.教育課程行政と学習指導要領(変遷)
8.保育におけるカリキュラム(編成理論①)
9.保育におけるカリキュラム(編成理論②)
10.保育におけるカリキュラム(幼稚園教育要領の変遷)
11.保育における行事の意味と考え方
12.保育・教育におけるヒデュンカリキュラム
13.カリキュラムの弾力化と実践例
14.カリキュラム編成の可能性(幼保小連携)
15.カリキュラム編成の可能性とまとめ


◆事前・事後学習のアドバイス◆
 これまでの自己の教育経験を振り返り、かつ大学における学びや経験の集積を整理した上で、理論的に考える性格の授業である。
 事後としては、カリキュラム理論を理解してその後の実習に取り組むことにより、資格取得の学びが深まることを期待する。


◆成績評価方法と評価基準◆
最終試験(70%)と平常点(30%)による。最終試験は記述式で授業内容の理解を問うものである。平常点とは、授業内において課す小レポートの内容や授業への参加度(考えながら積極的に参加しているか否か)を指す。

◆テ キ ス ト◆
『教育課程の理論』磯部裕子著、萌文書林

◆連絡先(メールアドレス)◆
研究室:E212