白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 感覚と知覚のしくみ 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 知覚心理学 金子 尚弘 前期 講義
◆授業科目の目的◆
感覚器官の働きに関する知識を深め、視覚刺激や聴覚刺激がどのように取り込まれるのか、取り込まれた刺激はどのように知覚されるのか、他の感覚との統合がどのようにお粉あれているのかといった事柄を理解し説明できるようになることを目的とする。

◆授業科目の到達目標◆
① 感覚、知覚に関わる用語を理解し説明できる。
② 錯覚について理解し、3D図版や映画、遊園地の疑似宇宙旅行の仕組みについての説明できる。
③ 「なぜ、地平線近くの月が大きく見えることがあるのか」といった疑問に対して、論理的に答えられ  る。


◆授業の概要(テーマ)◆
 授業はパワーポイントやビデオを用いて、視知覚を中心に知覚に関わる用語や現象を具体的に説明する。これらの知覚現象を理解し説明できるように、実験的な手法や説明の仕方を講義する。できるだけ多くの現象を扱うが、学生個々の知覚体験も説明できるように、討論を交えて授業を行い。

◆授業計画と授業内容◆
1.スライドとビデオ「感覚と知覚」。知覚のさまざまな例を、スライドとビデオで学ぶ。
2.幻覚、幻視、幻聴、錯覚、錯視。ビデオ「INFINETE ESCHER」。物理的世界と知覚世界。
3.感覚器官と感覚刺激の話--視覚。ビデオ「感覚器の構造と働き」。主に視覚について理解する。
4.色の知覚:ビデオ「Colour」。色の光学的性質や弁別や錯覚など、色の知覚について学ぶ。
5.精神物理学的測定法:官能検査、域値、感覚尺度の測定方法や、実際生活での応用分野について学ぶ。
6.錯視の種類とそのメカニズム:ビデオ「視覚的錯覚と知覚過程」。
7.知覚理論、ギブソンの考え方とニュールックの考え方。ビデオ「万全の着陸と知覚」。
8.視知覚の獲得:ビデオ「開眼手術-初めて見る世界-」
9.知覚の情報処理:私たちはどのようにして外界を知覚しているのだろうか。
10.動物の感覚と知覚:動物の感覚、ビデオ「スーパーセンス1,2」
11.動物の感覚と知覚:動物の感覚、ビデオ「スーパーセンス3,4」
12.音の知覚:音源定位と聴空間の知覚。音の知覚や、音や音源定位を実際に体験する。
13.味と匂いの知覚:化学的感覚について、その応用分野を含めて学ぶ。
14.時間の知覚:時間の知覚を実際に体験する。
15.まとめとテスト


◆事前・事後学習のアドバイス◆
 講義中に、予習や復習のための参考書やWEBサイトを紹介するので活用して下さい。授業はパワーポイントや、ビデオを用いて行うので、講義内容を全てノートに書き入れるのではなく、講義中の話しをメモし、知覚に関する素朴な疑問を持ち、その疑問を解決するため、復習や予習で、自分のノートを作ることを心がけてください。

◆成績評価方法と評価基準◆
授業期間中に4回実施するペーパーテスト(70%)、リアクションペーパーで適宜行う小テスト(20%)、及び受講態度(10%-リアクションペーパーへの積極的な反応)によって評価する。

◆テ キ ス ト◆
「心を科学する心理学」  河出書房新社

◆連絡先(メールアドレス)◆
必要に応じて通知する