白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 教育心理学 無藤 隆 後期 講義
◆授業科目の目的◆
教職課程のスタートとして、特に小学校の授業を念頭に置きながら、授業を進めるのに必要な教育心理学的な知見を講義する。毎回の感想や質問への回答を通して、やりとりを可能にしていきたい。また実際の授業を具体的にイメージしつつ、そこで教育心理学の知見を適用することを学ぶようにしていく。

◆授業科目の到達目標◆
小学校の授業とはどんなものか、そこでの指導とはどんなことに配慮するのかを学ぶ。教育心理学の考え方を知る。その上で、その考えを授業の指導にどのようにして適用するかのやり方や方針を理解する。

◆授業の概要(テーマ)◆
教育心理学の基本を、小学校の具体的な授業の様子をイメージしつつ、講義する。毎回の質疑を通して理解を深めるようにする。

◆授業計画と授業内容◆
1.学校教育と心理学の関わりについて述べる。(第1章)
2.国語科の授業を念頭に置いて、読み書きの発達と教育について述べる。(第2章)
3.算数科の授業を念頭に置いて、数量の発達と教育について述べる。(第3章)
4.理科の授業を念頭に置いて、科学概念の獲得と教育について述べる。(第4章)
5.学習を支える動機付けについて述べる。(第5章)
6.授業におけるメタ認知の成立と援助を述べる。(第6章)
7.自己制御と自己評価の教育の仕方について述べる。(第7章)
8.学習を支える授業や教室における状況の特質を述べる。(第8章)
9.学習を支える人間関係-教師と子どもの関係、子ども同士の関係について述べる。(第9章)
10.教室におけるいじめの問題とその対処法やいじめを予防する教育法を述べる。(配付資料)
11.学級における心の悩みへの対処とスクールカウンセリングの基本を述べる。(第10章)
12.個に応じた教育のあり方と実践例を述べる。(第11章)
13.授業と学校における子どもの成長の姿を述べる。(第12章)
14.小学校の授業とはどんなものかの実例を紹介し、まとめとする。
15.これまでの授業の補足を行い、試験をする。


◆事前・事後学習のアドバイス◆
授業では、毎回、感想と質問を取り、翌週にその質問等への解答を配付する。それを教科書と合わせて読むことで復習を行う。また、各回毎に参考文献を紹介するので、それを読むことで授業を補うようにする。

◆成績評価方法と評価基準◆
教育心理学の基本的な知見を理解し、それを授業に適用できる力を見たい。そのために、毎回、学んだことと質問を取るとともに、試験において基本的な知見を教育心理学的な観点から説明できるかどうかを評価する(試験は教科書・資料持ち込み可とする予定である)。

◆テ キ ス ト◆
 無藤 隆・市川伸一(編)「学校教育の心理学」学文社
 毎回、使用するので、持参すること。


◆連絡先(メールアドレス)◆
mag00145@nifty.com
面接の相談がある場合も出来る限り、まずメールでの連絡をして欲しい。