白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 基礎ゼミナールI 久保木 壽子 前期 演習
◆授業科目の目的◆
 基礎ゼミの共通テーマ”今わたしたちはどういう時代に生きているのか”について、絵本を切り口に考えていく。前期は先ず「絵本とは何か」を問うことから始め、後期の「今、絵本は、誰に何を伝えようとしているのか」という問いにつなぎたい。絵本を対象とする際の基礎になる事項を押さえた上で、絵本が内包する諸問題について考え、その中から課題を決めて考察を進める

◆授業科目の到達目標◆
絵本の基本的な表現形態と機能を知る。
絵本の意義について考える。
絵本の批判・評価について考える。
現代絵本の特徴について考える。


◆授業の概要(テーマ)◆
 前半期は、様々な絵本に触れ、基本的な絵本の見方について考える。また絵本(ex児童虐待予防絵本)を通じて、現代社会の問題と子どもへの伝達の問題を考えていく。

◆授業計画と授業内容◆
1.ゼミのねらいと進め方
2.絵本とは何か ―読み手(語り手)と聞き手にとっての絵本―
3.絵本の基礎:形態と機能について―絵本・絵巻・絵解き・紙芝居・アニメなど―
4.絵本の基礎:形態と時間・空間表現
5.絵と物語の<交響> ―絵の虚構・色彩の力・ことば・音・リズム・文字―
6.絵本の不思議: ex なぜ、こんなに動物が登場するのか―子どもと動物絵本―
7.絵本の批評と評価  ①「花咲き山」批判、「ちびくろサンボ」絶版 などを例に
8.          ②「とにかくさけんでにげるんだ」―虐待予防絵本
9.虐待予防絵本:読ませるべきか否か―
10.関連する絵本のリストアップと収集
11.「とにかくさけんでにげるんだ」:分析の視点をどう定めるか
12.関係論文を読む ①
13.関係論文を読む ②
14.前記研究のまとめ
15.*随時、リテラシー関連事項を折り込む。


◆事前・事後学習のアドバイス◆
とにかく絵本に親しむこと。他に、松井直『絵本とは何か』『絵本の森へ』他、中川他『絵本の視覚  表現』、藤原朝巳『絵本はいかに描かれるか』など。

◆成績評価方法と評価基準◆
授業への参加・貢献度、提出物、期末レポートによる総合判断。

◆テ キ ス ト◆
配付プリント 他

◆連絡先(メールアドレス)◆
研究室:F‐224    電子メール:kuboki@shiraume.ac.jp